集中力の続かない人が重視すべき持久力の鍛え方 まず取り組むべきは持久力を強化すること

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本当に集中できる時間は限られている(写真:den-sen/PIXTA)
受験や仕事で集中して結果を出したいと思う人は多いでしょう。しかし、実際に集中力を保つのは容易ではありません。どうすれば集中することができるのか、『すぐに結果を出せる すごい集中力』から一部編集・抜粋してお届けします。

「もっと集中しなさい」

「集中して取り組んでごらん」

あなたも教育現場で、このような言葉を頻繁に耳にしませんでしたか?

私の学生時代にもよく耳にした言葉ではありますが、そもそもの話、いったい「集中」とは、どのような心理状態を指すのでしょうか?

一つの概念として「フロー」が挙げられます。

アメリカの心理学者チクセントミハイが提唱した「フロー」は、人間が完全に物事にのめり込んでいて、時間感覚がなくなるような状態を指します。何かに熱中していて、気づいたら「え、もうこんな時間!」という経験をあなたもお持ちでしょう。フローを「ゾーンに入る」と表現する場合もあります。

私自身、小学生時代に友人たちと外で遊んでいたり、一人でプラモデルをつくっていたりするときに、ふと時計を見て「え、もうこんな時間!」と驚いた経験があります。程度の差こそあれ、多くの人たちに、フローになった経験があるはずです。

勉強中に常時フローになることはできない

聞くところによると、ギャンブル依存症の人たちの中には、ギャンブル(たとえばパチンコ)に興じているときに、フローになる人が多いそうです。

ギャンブルの勝敗にかかわらず、フローになりたいがためにギャンブルをやめられない人の割合が、とても高いそうです。負けてもいいからパチンコ台やスロット台の向かい、台の前で得られる感覚を味わいたいということでしょう。

このように、よきにつけ悪しきにつけ、フローは人間にとって快適な状態で、お金を払ってでも入り込みたい精神状態なのです。

スキルアップや資格取得、あるいは入学試験に備えた勉強をするときにフローになれれば、こんなに幸せなことはありません。勉強そのものに大きな快楽を味わうことができるのですから。

しかし残念ながら、ほとんどの人にとって、これは不可能なことです。勉強中に常時フローになる方法を知っていれば、すでにその方法論は公表されているでしょうし、広く知れ渡って誰も困る人がいないわけですから、おそらく私がこの本を書くこともなかったはずです。

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荘司 雅彦 弁護士

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しょうじ・まさひこ

1958年、三重県生まれ。81年、東京大学法学部卒業、旧日本長期信用銀行入行。85年、野村證券投資信託入社、86年9月、同退社。88年、司法試験合格。91年、弁護士登録。2008年、平均的弁護士の約10倍の案件を処理する傍ら、各種行政委員会委員等も歴任。『中学受験BIBLE』『最短で結果が出る超勉強法』『最短で結果が出る超仕事術』(いずれも講談社)、『荘司雅彦の法律力養成講座』(日本実業出版社)、『小説離婚裁判』(講談社文庫)など著書多数。また「こたえてちょーだい! 」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などテレビ、ラジオに多数出演経験あり。

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