間寛平「人に頼って甘えてきた73歳のこれから」 吉本新喜劇GM就任と今後の人生を語る【後編】
芸能生活50周年で一度は引退を決意したものの、吉本新喜劇ゼネラルマネージャー(GM)として新たな一歩を踏み出した間寛平さん。その背景には、仕事を含めた人生そのものをともに歩んできた光代夫人の言葉と、いまのお笑い界に対する思いがあった。
芸能界引退後には次の夢があると語る73歳の寛平さんは、いま芸能界で自身が果たすべき役割、芸人および1人の人間としてのこれからの生き方をどう考えているのか。“70歳からの仕事と生き方”を聞いた。
引退を引き止める社長からの依頼は新喜劇の再建
――一度は決意した引退を取りやめて、今年2月に吉本新喜劇GMに就任されてから精力的に動かれています。
昨年6月に周年記念公演「芸能生活50周年+1」を見た社長から、「いまの新喜劇を寛平さんがやってたころの新喜劇に変えてほしい」と頼まれました。たしかに大阪でのテレビ視聴率も落ちてきて、劇場のお客さんも減っている。「新喜劇のすごみをもう一度世の中に知らしめるような新しい新喜劇を立ち上げてくれないか」と言われて、そこからです。
――若手育成とスター輩出を掲げて、出演機会が少ない新人や若手を登用するために新喜劇セカンドシアターを設けました。
芸人が百何十人といて、舞台に立てるのは30人もいない。出られない子がたくさんいたから、まずみんな平等に出演するチャンスを作りました。舞台に立たないとだんだん芝居も芸もできなくなっていく。そんななかで長年くさってた子もいるわけです。
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