4つめは、「『楽しく、面白く』学習自体を楽しんでいるか」ということです。
独学力で大切なのは「学びの楽しさや意味を感じること」
丸暗記の記憶しかない日本史や世界史関連の本を、大人になって読むと「歴史の面白さ」を再認識することがあります。そんなときは、丸暗記式の受験勉強の「不毛さ」を感じます。
独学力で大切なのは、「近視眼的な功利性の追求」ではなく、「学びの楽しさや意味を感じること」です。
自分は学習自体を楽しんでいるのか、学習の中身に意味を感じているのか。学びを楽しむことや意味を感じることで、独学力はどんどん高くなっていきます。
「ジロン」は通常、「持論」という用語が使われます。これに対し私は、「さまざまな事象に対して、その都度『私はこう思う』と自分の考えを明確にし、発信していく」という意味合いで「自論」という独自の表現を使っています。
環境変化によりビジネスモデルが大きく変化し、個別性の高いソリューションビジネスが重要になってくると、正解のない事象について、「私はこう思う」と「自論」が必要になってくることが増えてきます。
「独学力の高い人」は、このような場合でも「自論」を導き出すことができます。
日本の学校では、「この問題はこれが正解である」という「正解主義の教育」が行われてきました。
そのため、「正解のない問題」に対し「自論」を導き出す能力がないまま成人しても問題はなく、就職したその組織でも、とくに問題は起こりませんでした。
しかし、環境変化が激しく正解のない時代で「自論」が必要とされてきているいま、「正解のあるもの」をただ導いて終わるだけの「正解主義」では、多くのことが通用しなくなっていきます。
「正解主義」しか身についていない人にとっては、独学力には限界が出てくる可能性が大きいです。
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