小中学生「ネッ友いる6割」に不安覚えた親の心得 衝撃か当然か、安心な面もリスクも両方ある
一方、対面対策は念には念を入れてリスク管理をしておくのがベター。実際、「嫌がられても待ち合わせ場所まで親が一緒に行く」という方針の人も多く、「急にDMが来て会う約束をさせられた」「会ってすぐに告白された」「待ち合わせ場所におじさんが来て驚いた」などの経験談も一部ある以上、子どもの安全を最優先に考えたほうがよさそうです。
そもそも“友だち”には2種類ある
ニフティキッズのアンケートには、決して見逃せないオチがありました。最後にアンケート概要が書かれていましたが、「有効回答数」という項目に「1465人(うち女性79%、男性7%、選択なし13%)」と書かれていたのです。
つまり今回のアンケート回答は、「ほぼ少女たちによるものであり、その6割にネッ友がいて、15%が会っている」ということ。その意味では、「よりトラブルに巻き込まれるリスクが高い」ということなのかもしれません。
8月13日、福岡県北九州市の民家で女子高生と母親が刃物で刺され重傷を負った事件がありました。母子を刺したとみられる東京都の17歳少年と女子高生は、「ネット上でやり取りをしていただけで会ったことはない」「少年はGPS機能付きのアプリを使って女子高生の情報を得ていた可能性がある」などと報じられています。少年が事件直後に死亡したため不明点が多いものの、ネッ友のリスクを考えさせられるニュースであったことは間違いありません。
私もかつて友だち作りの方法をあげた『友活はじめませんか?』という本を書いたことがありました。あまり知られていませんが、“友だち”には大きく分けて2種類があり、1つは学校や職場などで受動的に出会う友だちで、もう1つはネットや趣味の場などで能動的に出会う友だち。
学校や職場で受動的に出会う友だちは基本的に選べないし、共通点が少ない人も多い一方、ネットや趣味の場で能動的に出会う友だちは明確な共通点に加えて「自分で選んだ」という実感もあり、特別な存在になりやすいところがあります。
ネッ友はまさに後者であり、親にしてみれば「何でそんなに仲がいいの?」と驚いてしまうこともあるでしょう。しかし、子どもたちからみたら、「学校の友だちとネッ友の両方がいて当たり前」「ネッ友の中にも種類やランク付けのようなものがある」という感覚もあるなど、親が理解を進めなければいけないところも少なくないようです。
ネッ友とリアルに会うことの賛否はともかく、今後はますますネット上のコミュニケーションが増えていくでしょう。子どもたちがそれを安心して楽しめるかどうかは、大人たちの理解や環境作りにかかっているのかもしれません。
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