小中学生「ネッ友いる6割」に不安覚えた親の心得 衝撃か当然か、安心な面もリスクも両方ある
そのときどうすればいいのか。たとえば「暴言を吐かれた時点で、やり取りをやめる」「嘘をついているかもしれないと思ったら率直に聞いてみて、疑いが晴れなかったら連絡頻度を減らす」「怖さが残るうちは会わず、断り方のパターンをいくつか用意する」などの具体的な方法をあらかじめ伝えておけば、1つのリスクヘッジになります。
また、もし子どもが相手に個人情報を教えていたら、いきなり連絡を絶つと「感情的になった相手が会いに来る」というリスクがあるので、「少しずつ距離を取りながら徐々にフェードアウトする」などの対策が必要でしょう。
いずれにしても、最も避けなければいけないのは、「子どもが知らないところで相手の怒りが増幅していく」というケース。人間の感情は良くも悪くも、会っていないときのほうが、思いが募りやすいところがあるものなのです。
特定のネッ友に感情を集中させない
その意味で会わずにやり取りを重ねるネッ友は、相手への「好き」という好意や、「嫌い」という悪意が募るリスクが高いため、あまり距離感を縮めすぎないことが重要。特に、ある日突然、「こんなに信頼しているのに何でなの?」「急に冷たくなったから許せない」「あっさり断りやがって!」「こんなに時間をかけて話したのに会わないなんてありえない」などの強烈な感情をぶつけられたら怖いだけに、それを未然に防ぎたいところです。
共通の趣味から関係がはじまることの多いネッ友は、短期間で仲が深まりやすく、「この人は学校の友だちとは違う。本当の理解者かもしれない」とのめり込んでしまうケースが少なくありません。しかし、それは互いにとってリスクを抱えることになるので、できるだけ一人への思い入れを強くせず、複数のネッ友に感情を分散させたほうがいいでしょう。これは「自分が悪意の被害者にも加害者にもならない」ための対策として、ぜひ覚えておいてほしいところです。
その他の主な対策としては、「子どもの使用アプリを把握しておく」「実際に使ってみてリスクを確認する」などの事前対策と、「待ち合わせは2人だけでしない」「日中に人気の多いところで会う」「帰る時間をあらかじめ決め、逃げる準備もしておく」などの対面対策があります。
事前対策で大切なのは、メンテナンスのように定期的に行うことと、「親はいいけど子どもはダメ」という不公平さを感じさせないこと。特に後者は、「子どものスマホを一方的に見る」のではなく、互いに見せ合って公明正大に行うことで、親への信頼性がグッと増します。さらに、「親子共通の“〇〇家のインターネットルール”を作る」ことも、子どもにガイドラインを守らせる1つの策になるでしょう。
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