小中学生「ネッ友いる6割」に不安覚えた親の心得 衝撃か当然か、安心な面もリスクも両方ある

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続く2つ目は【ネッ友の良くないところはどんなところだと思う?】という質問で、子どもたちの主な回答は「年齢や性別など、いくらでも嘘をつける」「相手の素性が全くわからないところ」「会いたくなってしまうこと。それがトラブルにつながるかもしれないこと」「文字だけだと気持ちが伝わりにくい」「人によって悪口や暴言を吐く人がいる」の5つ。

「嘘をつける」「素性がわからない」「会いたくなってしまう」というリスクを自覚しているものの、子どもたちが自らそれを回避できるかといえば不安が残ります。だからこそ「気持ちが伝わりにくい」「暴言を吐く人がいる」という苦い経験談を語る子どもたちもいて、彼らなりに少しずつ学びを得ているのでしょう。

私の相談者さんにも、「中1の娘が『SNSで知り合った人から暴言を吐かれて怖かったけど、DMだけのやり取りにしてLINEのIDは教えなくてよかった』と言っていた」という母親がいました。自分なりに、本名や年齢も言わずに付き合うなどの対応策を考えている子どももいますが、やはり親から一定のガイドラインを作ってあげたほうがいいでしょう。

ネッ友が「会う」までの手堅い流れ

今後、SNSやゲーム、あるいはその他のアプリやメタバースなどでのやり取りが増えることはあっても、なくなることはないでしょう。親としては、シャットアウトするのは不可能であり適切ではないからこそ、ガイドラインを作ったり、リテラシーを高めてあげたりなどの対応が求められています。特にメリットの裏にあるリスクや失敗に関するガイドラインとリテラシーは手厚くフォローするべきではないでしょうか。

たとえば8月16日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)でこのテーマが扱われたとき、街頭インタビューに「TikTokがきっかけでネッ友になり、その後リア友になった」という中1と中2の少女2人が登場しました。2人は「好きなアーティストが同じで意気投合し、その後、顔写真を送り合い、個人情報を教え合い、親に相談したうえで会った」ようです。

この2人のように、「親に報告しながら、1つずつステップを踏んでいく」という手堅さがあればリスクを大幅に減らすことができるでしょう。ただその一方で、どんなに意気投合しているように見えた相手でも、「仲がいいと思っていたのに、突然暴言を吐かれた」「嘘をついているかもしれないと感じる」「会うのはもう少し先がいいのに誘われ続けて、断りづらくて困っている」などの状況に陥るケースも考えられます。

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