小中学生「ネッ友いる6割」に不安覚えた親の心得 衝撃か当然か、安心な面もリスクも両方ある

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一方、【(「ない」人へ)ネッ友に会いたいと思う?】の回答は、「会いたいけどこわい」が29%、「会いたいけどおうちの人に禁止されている」が15%、「会いたいけど友だちに会わないほうがいいと言われている」が2%、「会いたくない」が29%、「会う予定がある」が5%、その他が20%。

「こわい」と「会いたくない」で約6割を占めていることをどう見ればいいのか。親の言うことを守っている15%を合わせても、「うちの子どもは大丈夫」と安心できないでしょう。それは、もしその気持ちが距離の縮まりや月日の経過とともに薄れたら、「会う」という選択肢を選ぶことになりうるからです。

「ウチの子は怖がりだし、会わないから大丈夫」と決めつけていないかは要注意。大人でも、毎日のように連絡を取り合い、共通点が増えるほど、会うことへの怖さが薄れ、多少の疑問点があってもスルーしてしまいがちなだけに、「会わない」ではなく「会うかもしれない」という前提が必要でしょう。

子どもたちのネッ友との付き合い方には、どんなリスクが潜み、どんな対策が必要なのでしょうか。

リア友との違いに現代っ子らしさ

ニフティキッズのアンケートには、あと2つ興味深いアンケート結果がありました。

1つ目は【ネッ友とリアルの友だちとの違いは何?】という質問で、子どもたちの主な回答は「リアルの友だちと違って、ネッ友は相手の顔がわからない」「ネッ友ならいつでも遊べるけど、リアルの友だちとは限られた時間でしか遊べない」「ネッ友は気楽、リア友は人間関係が複雑」「ネッ友は素顔を見せずに話せる、リア友はありのままで話せる」「ネッ友は思っていることを何でも話せるけど、リアルの友だちには遠慮しがち」の5つ。

リア友との違いに「顔がわからない」「いつでも遊べる」「気楽」などの付き合いやすさをあげ、さらに「ありのままで話せる」「何でも話せる」と精神的に頼っている様子がうかがえます。これは「簡単さや合理性を優先させる」「空気を読むなどの窮屈さを感じて本当の自分を出せる場所を求める」という現代の子どもらしい特徴でしょう。

私のもとにも、「小6の娘にはゲームで知り合ったネッ友が20人以上いて、『学校の友だちには言えないことも言える』とこちらが心配になるほど信頼しています。何人かとは会ったことがあるみたいですが、そろそろ危ない年ごろなので、やめさせたほうがいいですか?」と戸惑う相談者さんからの問い合わせがありました。

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