サイダーの値段「ラムネの10倍だった」意外な歴史 中身の本質的な違いはなかったのに何故??

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ところがサイダーは、ビールと同じように栓を開け、ビールと同じようにコップに注いで乾杯し、ビールと同じように芸者からお酌をうけることができたのです。

ラムネは宴席には適していなかった

これがラムネですと、ビー玉がふさがるのでスムーズにコップに注げません。また、子供が小遣いで飲む安価なラムネでは、宴席で寂寥感が漂います。高価なサイダーだからこそ、ビールと同程度のプレミア感を感じることができたのです。

しかもその名前は、ノンアルコール飲料にもかかわらず「シャンペンサイダー」という、お酒由来の名前。

こうしてサイダーは、今日のノンアルコールビールの先輩として、新しい市場を築いたのです。

近代食文化研究会 食文化史研究家

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きんだいしょくぶんかけんきゅうかい / Kindai Shokubunka Kenkyukai

食文化史研究家。2018年に『お好み焼きの戦前史』を出版。以降、一年に一冊のペースで『牛丼の戦前史』『焼鳥の戦前史』『串かつの戦前史』『なぜアジはフライでとんかつはカツか?』等を出版。膨大な収集資料を用いて近代の食文化史を解き明かしている。(Amazon著者ページTwitterアカウントnote

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