「自己肯定感が低い人」が起こしがちな問題行動 自分は劣っていると思い込んで加害者になる時

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こうした人は、周りの人と折り合いをつけてその人たちを傷つけないようにしようとものすごく努力しています。その努力によって、しばしば感じの良い、親切な人だと思われていることでしょう。また、自分の欲望を後回しにすることも多いため、すばらしいチームワーカーともいえます。

しかし、そのままでは、周りの人は当人の考えていることが正確にはわかりません。誤解から生まれるすれ違いも起こりやすくなる可能性があります。安心してもっと自分自身をさらけ出してもいいということを知っておく必要があります。

相手との連絡を絶ってすねるよりも

自己肯定感の低い人は、もっと自分の願望と欲望を主張してもいいのです。そのようにしても、好感度が下がることは絶対になく、むしろ上がるのです。

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なぜなら、そうすることで、周りの人は当人を理解しやすくなるからです。これまでと違ってきちんと自分の意見を言うようになれば、周りの人がつねに自己肯定感の低い人がとる、退避行動や返事の悪さなどに頭を悩ます必要もなくなります。

相手との連絡を絶ってすねてしまうよりも、自分の意志を伝えるほうが、周りの人にとってはラクであることに気づきましょう。そうすれば、自分がいつの間にか加害者になってしまうようなこともなくなり、健全な関係をつくれるようになります。

自分が他者よりも劣っている、というのは、思い込みに過ぎません。思い込みさえ克服できれば、人生はもっと開けていきます。

シュテファニー・シュタール 心理学者、心理療法士

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Stefanie Stahl

約30年間の心理療法士、心理学者としての経験、および家庭裁判所鑑定人としての経験にもとづいて、「人とつながることに対する不安」「自己価値感」「内なる子ども」に関する数多くの書籍を執筆。わかりやすく読者の心に寄り添うように書かれた著書の多くがベストセラーになっている。膨大なカウンセリング経験と長年の研究から生み出された、心を改善する著者独自の手法は具体的かつ実践的であるため、専門家の間でも絶賛されている。ドイツのみならず他国でもセミナーを開催。専門家としてのテレビ、ラジオ出演、雑誌の寄稿も多数。

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