ところで、習い事とともに「塾」「受験」についても、親御さんの悩みや不安は尽きないようです。お子さんの小学校や中学校の受験の是非については、親御さんから聞かれることも、取材を受けることもしょっちゅうです。
私は「受験は脳にいい」と考えます。なぜなら、子どもはみんな、知っていることが増えるのが大好きだからです。「脳は楽しいときにしか成長しない」のでしたよね。受験勉強を通じて、楽しく知識を増やせれば、脳は格段に成長します。
また受験勉強には、スケジュール管理、大量の教科書やプリントなどの持ち物管理、体調管理など、勉強以外にも自分を律するさまざまなアクションがつきものです。そうした日々の習慣の積み重ねの中で、子ども本人が自分の得意不得意に気づいたり、不得意なことをなんとか得意に変えようとしたりできるという点でも、受験は脳にいい影響を及ぼすと言えます。
また親御さんのほうにもメリットがあります。ひとつは、子どもの得意なことに気づいたり、それを本人に伝えてあげたりする機会が多く得られる点。逆に、子どもの不得意を見つけたときには、その不得意をうまくサポートしてあげる方法を模索できます。
そうして親子二人三脚で大きな目標を達成しようとするプロセスは、間違いなく、親子双方の脳に大きな刺激と成長をもたらします。
つらく苦しい受験はすすめない
ただし脳は、苦しい環境、楽しくない環境ではけっして成長できません。
つらいことを無理して行う/行わせるということでなく、あくまでも「脳が喜ぶこと、脳が成長することをやっている」という前向きなスタンスを大事にしてください。
また、最終的に重要なのは、合否の結果ではありません。合否でなく、「受験勉強によって子どもの脳がいかに発達したか」を評価するようにしましょう。
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