これは、カツオくんが程度をわきまえているからだけでなく、誰かに守られているからこそ送れる日常なのです。夏休みの宿題だって、最後は家族総出で手伝ってくれるでしょ?イタズラしたって、「0点」取ったって、ちゃんと言い分は聞いてもらえるし、少しおきゅうを据えられたら、後はまたいつもどおりの日常に戻れる。
そうやって「やれやれ」とあきれられながらも、家族から守られて愛されて、それを自覚しながら、伸び伸び、いや、ぬくぬくと子供時代を謳歌しているのです。
じゃあ、あなたはサザエさんちの誰の役を担っているか? もうワカメちゃんの役は求められていないようですよね。いい子の模範はもういらないでしょう。あなたのおっしゃるとおり、「オカン」が求められているのです。
大勢のカツオくんたちを愛し、諭し、許し、育てるオカンです。オカンのあなたがいてくれるからこそ、上司は、「気にするな」と言い、同僚男性たちは同じアホなミスを安心して繰り返すことができる。
でもきっと、致命的なミスじゃないんですよね? あなたが少しイライラしながらフォローできるような、わきまえたミスなんだとお見受けします。つまり、まったくのアホに見えている男性同僚たちは、実はとても賢くあなたに甘えている、ということなのです。
これねぇ。嫌な言い方すると、利用されている、とも言えちゃいますよね。だって、職場のオカンって言われても、別に同僚に無償の愛なんて持ってるわけないですもんね。
感謝されない、評価もされない、キャラとして扱われているとしたら、けっこうしんどいものです。「どうせ、オカンがうまいことやってくれてる」なんて、いつまでも甘えられても困ってしまう。あなた自身、きっとあねご肌で、テキパキ仕事をこなし、「仕方ないなぁ」と尻ぬぐいしてしまうタイプでもあるのでしょう。
それが心地よければ別ですが、ちょっと嫌気が差しているのですよね。まぁ、これで仕事を変わる必要なんてまったくないと思いますが。
あなたに与えられた、3つの選択肢
そんなあなたには、3つの選択肢があるように思います。ひとつは、「オカンに徹する」こと。もうひとつは「オカンから脱する」こと。3つめは、「オカンの偉大さを痛感させたうえで、オカンでいる」ことです。
私が推測するかぎり、あなたは「オカンから脱する」ことは難しいタイプのように思います。責任感が強く、チームとしての成果にこだわる、「和」を大事にする人に違いない。もしかすると、本来は「オカンに徹する」ことをおススメして、「フォローくらい、やってあげればいいじゃないの!」と励ませばいいのかもしれませんが、あなたのイライラもわかりますから、選択肢の3番目、「オカン」から「ゴッドマザー」になってしまう道をおススメしたいと思います。
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