トレーニング以外では、自分が話している様子を動画で撮影してみる方法もある。なぜ動画を撮ることがいいのか。
前述したが、あがり症の人は自己肯定感が低い人が多く、「どうせやってもうまくいかない」とネガティブ思考に陥りやすい。そのような場合、自分が話している様子を撮影した映像をみると、「思っていたよりもひどくない」と、自分を客観的に見ることができる場合もあるという。
SNSで発信するのも有効
実際に鳥谷さんの克服講座ではスピーチしている様子を何度か撮影し、その動画を受講生に見てもらっているそうだ。
このほか、緊張しすぎて、会議で当てられたときに咄嗟に話せない人には、普段からアウトプットの機会を増やすこともおすすめのようだ。趣味や家族のエピソードなどを人に話したり、SNSで発信したりすることで、自己発信をするのに慣れてくるので、急に話を振られたときにも動じにくくなる。
これらのトレーニングや改善方法を続けていくことが、あがり症を克服する一歩に。ぜひやってみてほしい。
(執筆:編集部・若泉もえな)
(この記事の前編【人あがり症・原因編】人前で話すと声が震える訳)
鳥谷朝代
心理カウンセラー、NHKカルチャー、中日文化センター話し方講師。中学の本読みで発症以来17年間苦しめられたあがり症を克服。14年勤めた名古屋市役所を退職し、2014年、全国初の元あがり症によるあがり症のための協会「一般社団法人あがり症克服協会」を非営利団体として発足、理事長に就任。全国各地のカルチャースクール、学校、企業・団体で年間200回以上の講演活動を行う。「あさイチ」「ごごナマ」「ZIP!」など、テレビ出演も多数。著書に『人前で「あがらない人」と「あがる人」の習慣』『人前であがらずに話せる方法』など。
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