プロが教える!「エアコン」の節電術と掃除方法 よく耳にする「28℃」はどれを指しているのか?

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そもそも設定温度を28℃にすれば室温も28℃になるのでは、と疑問が浮かびますが、実はエアコンは室内機内部のセンサーで温度を測定しているため、設定温度と実際の室温が異なっているケースも。家の構造や日当たりなども影響してくることに加え、エアコンのお手入れ不足などにより能力が発揮できていない場合もあります。温度計などで室温を確認しながら調整すると、より快適な空気環境を作るための一助に。

プロが教える!エアコンの節電術

熱中症の危険などもあるこの季節、エアコンは少しでも効率的に活用したいところ。夏場のエアコンを消費電力を抑えつつ使用するためのポイントを、エアコンについて知り尽くしているパナソニック エアーマイスターの福田 風子さんに教えていただきました。

1:「つけっぱなし」と「消す」を使い分ける

エアコンはこまめにオフにするより「つけっぱなし運転」のほうがお得になることがある、というのはご存じの人も多いのではないでしょうか。これは、室内の温度が高いときにエアコンの運転をオンにすると、部屋を急速に冷やすために多くのパワーが必要になるため。いったん室内を適温にすればつけっぱなしでも少ない消費電力でキープできますが、短時間の外出の度に運転をオフにすると室温が外気温からの熱を受けて高温になるため、帰宅してオンにしたとき「強運転」となり、消費電力が増加します。

「つけっぱなし」もほどほどが大切

一方で、フィルターにホコリがみっしり付いた状態で運転させ続けると、モーターやコンプレッサーに負荷がかかってしまうことに。そのため「つけっぱなし」運転の場合でも24時間稼働は行わず、1日のうち数時間はエアコンを休ませ、自動おそうじ機能や内部クリーンが搭載されている場合はそれらを活用するのがおすすめです。

気温によってはこまめに消したほうがいい?

パナソニックが断熱性の高い住宅を想定して行ったシミュレーションでは、外気温が35℃以上の猛暑日のような場合は室温が上昇しやすいため「つけっぱなし」運転がお得ですが、30℃程度までであれば室内温度がそこまで上がらないため、「こまめに消す」運転のほうが電気代の節約につながることが判明しました。住宅の断熱性や室内熱負荷などの環境にもよるものの、気温によってはこまめに消すほうが効率的な場合もあるようです。

※パナソニック独自のアルゴリズムを用いて、同じ外出時間でも外気温条件によって帰宅時の運転の消費電力が異なることに着目したシミュレーションによるもの。
※パナソニック調べ。室内温度26℃、冷房温度設定26℃でのシミュレーション結果
※今回のシュミレーション結果は断熱性の高い住宅を想定。実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境等の使用条件によって異なります。
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