プロが教える!「エアコン」の節電術と掃除方法 よく耳にする「28℃」はどれを指しているのか?
エアコンの風を上手に利用することで、冷房効率が上がり節電につながります。まず風向きですが、冷たい空気は低い場所にたまるため、一般的に冷房時は上向きで風を送ると広範囲を冷やせると言われています。扇風機やサーキュレーターを併用し、冷気のムラをなくすのもおすすめ。
次に風量。冷房の温度を1度上げるだけで約10%の節電になるとも言われますが、冷やすために使う電力よりも風量を上げるほうが使用量は少なく済むので、設定温度を下げるよりも風量を上げた方が節電になります。温度を1度上げて風量を上げることで、年間約1200円以上※節約できるという実験結果も。
※パナソニック製品「CS-F401D2」を使用。電気代27円/kWhでの実験
あなどれない直射日光、室外機の周りは何も置かない
意外にあなどれないのが、窓から入ってくる日光。効率よくエアコンを使うという面では、カーテンやブラインドはもちろん、窓の外にすだれや緑のカーテンなどを設置するのも有効です。カーテンの場合は窓との間に空気の層ができるので、断熱効果もあります。
エアコンの室外機の周辺に物を置いたり、熱の吹き出し口をふさぐような形で囲ってしまうと、エアコンの冷房効率が大きく低下する場合が。周りを整理整頓することで節電効果やエアコンの効きが高まります。
また、エアコンの節電性能は飛躍的に向上しているため、10年以上前のエアコンを使っている場合は、買い替えることで消費電力を大きく抑えられ安くつく可能性も。
何かと「夏のエアコンは28℃」と耳にしますが、設定温度ではなく室内温度のことだったというのは驚いた人も多いはず。夏のエアコンを効率的に使うために、ぜひ参考にしてみてください。
福田 風子さん
パナソニック エアーマイスター。パナソニック株式会社 国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
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