集中力が低い人は「3つの雑念」に邪魔されている 集中力が高い時に仕事をするクセをつけよう

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会社員の方は、自分のデスクを離れて、空いている会議室を利用するのも手です。コアな集中力を必要とする集中仕事は、隔離された閉鎖空間を上手に活用するといいでしょう。

また、テレワークで自宅仕事をする場合は、家族に「絶対に声を掛けないで」と伝えておきましょう。もし勝手にドアを開けたら……。まるで『夕鶴』のつうのようですね。私はこれを「夕鶴仕事術」と呼んでいます。

スマホの通知設定はオフにしておく

あと、スマートフォンの通知はオフの設定にしておきましょう。「別に気にならないから大丈夫」という方もいますが、脳は無意識に情報を処理しています。通知音・着信音が鳴るたびに、脳を妨害しつづけ、集中力を高めないようにしているようなものなのです。集中力が低下する時間帯や休憩時間中に通知をオンにして、届いた内容を確認すれば良いでしょう。

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最後になりますが、不安や心配事が何度も頭に浮かんできて振り払えないときは、注意が必要です。雑念が振り払えないのは、前頭葉が疲れている証拠だからです。前頭葉は、脳の中で「切り替える」作業を行なっています。うつ病では前頭葉の機能が低下し、不安なことを何度も考えて余計に不安になって気分が落ち込むということがあります。

うつ病といった深刻な状態までいかないにしても、睡眠不足やストレスが溜まっている状態でも前頭葉の機能は低下します。

こうした場合は、切り替えと深く関係している脳内物質「セロトニン」を活性化すれば緩和することができます。具体的な方法は、「日光」「リズム運動」「咀嚼」の3つです。日常的に取り入れるには、ランチタイムは外へ。日光を浴びながら、少し離れたところへ歩いて行き、歯ごたえのあるメニューを選んでみると良いでしょう。お弁当の方は、パソコンの前で広げるのではなく、歩いて近くの公園へ。

仕事のパフォーマンスが上がるということは、家族や友人との時間を充実させたり、趣味の時間を持てたりにつがなります。自分と家族を大切にした上で、バリバリと仕事が頑張れるよう願っています。

樺沢 紫苑 精神科医、作家

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かばさわ しおん / Shion Kabasawa

1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴの イリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。『学びを結果に変える アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など著書多数。

 

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