「それよりも新しいことが始まるのが楽しみという気持ちでした。保険をかけていないとはいえ、別に大勝負に挑む気持ちもなかったし、まずは新しい環境を楽しみたいなと。大成功したいと思う人は気負いがちですけど、別に勝負をかける必要はないと思うんです。物凄い成功者もいきなり成功するわけじゃない、小さな一歩を積み重ねて遠くまできているわけですから。まずは今やれる範囲のことを2、3つくらいはやってみようくらいの意識でいいと思う」
40代半ばで大きなチャンス到来
独立後、程なくしてKeikoさんは縁もゆかりもない神戸に住むことに決めた。6歳で占星術と出会った時と同じように、訪れた書店で偶然目に留まったのが、神戸のガイドブックだったからだ。その後、知人から神戸土産が届いたり、道でばったり再会した人が神戸出身だったり、名刺交換した相手が「神戸さん」だったりと神戸現象が続き、「呼ばれてるな」と直感したそう。
「神戸には、最初は1人も知り合いがいなかったんですけど、素敵な街ですし、住み心地も良くて。もともと学んでいたヨガ教室に通ううち、そこで気の合う仲間もできました。ある時、その繋がりから、意外な仕事の依頼があったんです」
それは、当時、日本でも人気を博していた、イギリス人占星術家のエージェントの仕事だった。英語が堪能で、占星術やスピリチュアル学を熟知、またビジネスの経験にも長けていたKeikoさんだからこそ、声がかかったのだろうか。当時、神戸に拠点を構えながらも、海外で見つけたアクセサリーを輸入販売するなど、実業家としての道も歩み始めていた彼女は、エージェント業務を快諾した。
エージェントとして鑑定書の翻訳からマスコミの取材対応、書籍出版などのサポートを行ううちに、ある日、Keikoさん自身に思わぬ大きなチャンスが舞い込むこととなる。
「彼女の翻訳本を出版した時、担当の編集者と個人的にも仲良くなって。ある時、『Keikoさんのお話も興味深いから、自分の本を書いてみませんか?』と。びっくりしました。本を作ることは大変なことですし、よもや自分の本を出そうなんて考えたこともなかったけど、面白そうな流れには乗ってみる主義なので。実際に書いてみたら、2週間ですらすらと書けて、すぐに出版まで進みました」
初の書籍がスマッシュヒットしたのをきっかけに、Keikoさんのもとには次々に著作のオファーが舞い込むように。リリースする書籍はのきなみヒットを記録。40代半ばにして、予期しなかった新しい運命が大きく花開き始めた。
(この記事の後編:著作累計170万部の占星術家が語る"本当の運命")
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