フラットに人間や物事の表裏を捉えられるようになったのは「電通のみならず、占星術のおかげ」でもある。
「電通で学んだこと――万物には表裏があることや、目に見えるものがすべてじゃないことは占星術やホロスコープでも語られています。私に人生と人間の本質を教えてくれたのは、電通と占星術だったと思います(笑)」
その人の裏側に潜む本質を探るのは、Keikoさんが提唱するルナロジーのテーマでもある。現在、主流の西洋占星術は生まれた日の太陽の位置を中心に鑑定するが、ルナロジーは、生まれた日の月の位置でその人の裏側や本質を探り、その時々の月のサイクルを人生戦略に活かすのだ。
「太陽星座は社会的な自分を表しますが、月星座は裏側に潜む本質的な自分を教えてくれる手がかりです。近年は不安定な時代ですが、宇宙の惑星も騒がしくイレギュラーな動きを見せています。そんな変化の多い時代だからこそ、自分の変わらない本質を知り、活かすことがより大切になっているのではないでしょうか」
運気が良い人とはどういう人なのか?
ところで、Keikoさんと占星術との出会いはいつだったのだろう?
「6歳の頃です。ある日、地元の本屋に行ったら、本棚から一冊の本が目の前にバサッと落ちてきて、偶然にも占星術の本でした。開いてみると、そこにホロスコープ(天体図)が書いてあって。複雑な図にもかかわらず、パッと目にしただけで、それが何を意味しているのか、子どもながら理解できたんですね。初めから知っているような感覚が強烈にありました。スピリチュアル的な説明をすると、過去世でも行っていたんでしょうね(笑)」
ホロスコープとは、日々の星の動きが世の中の流れや人生に影響を与えていることを教えてくれるもの。いわば、人生を歩くための地図になりうるものだ。
Keikoさんは、占星術と出会ったものの、幸せに過ごしていた少女時代は、特にその力に頼る必要性を感じなかったという。
しかし、社会人になり、周囲の人々が恋愛や仕事などで思い悩むようになると、占星術を使ってアドバイスするようになった。それが占星術家・Keikoの始まりだ。
「電通時代から同僚たちからよく相談を受けていたんですけど、これは、占星術を使ったほうが役に立てるなと思って。実際、やってみたら、とても喜んでもらえて……。でも、これを職業にしようなんてつもりは全然なかったです。
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