戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ 加藤陽子、佐高信著

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戦争と日本人 テロリズムの子どもたちへ 加藤陽子、佐高信著

日本の近現代史を振り返ったとき、未熟な者たち=「子ども」が現実に対する義憤や短慮によって早まって事を起こし、その結果、歴史が本来必要とした「大人」がテロやクーデターで失われてしまった事実を、副題によって指し示す。原敬暗殺事件しかり、5・15、2・26両事件しかり、そのほかにも若者による政治家・思想家を狙ったテロは少なくない。こうした歴史的事実を重層的に見ることの大切さを語りながら、軽挙妄動しない子どもたちをいかに育てるかが、大いなる「非戦の思想」につながると論じている。

著書『それでも日本人は「戦争」を選んだ』がロングセラーになっている歴史学者に、「辛口評論」で知られる評論家が挑んだ対論集。

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