グレート・リセット リチャード・フロリダ著/仙名紀訳

グレート・リセット リチャード・フロリダ著/仙名紀訳

リーマンショック以降、時代をとらえる言葉として、「ニューノーマル」が米国ですっかりキーワードになった。「新しい現実」「新たな常識」「新世界」などと翻訳されるが、本書の著者は、その動きに新たなライフスタイルの始まりを見る。

中でも危機の震源の金融について、「マネーゲームと真の富を生む方策を混同」と判断。すでにハーバード大学では、卒業生に金融やコンサル業界を敬遠する動きが見られ、2009年には入社比率がともに半減。その一方で、ヘルスケアや教育関連はほぼ倍増したことに、将来をうかがう。

ただし、変化は一気に、とはいかないという。タイトルにある「グレート・リセット」は3回目で、大恐慌を含む前2回は回復に20~30年ほど必要だったとして、「クリエイティブ階層」が主役のニューノーマルが根付くのにも、その程度の年数が必要と見通す。

都市経済学者が刺激的な社会・経済再生の具体的展望を展開する。

早川書房 2415円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • この新車、買うならどのグレード?
  • 「米国会社四季報」で読み解くアメリカ優良企業
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
省電力・広域通信“0G”の衝撃<br>IoT化の隠れた主役LPWA

低速ながら電池で数年動くほどの省電力で、基地局から10km以上もの広域通信が可能。 LPWAという通信方式は超高速の5Gとは対極で、関係者に「0G(ゼロジー)」と呼ばれています。検針やモニタリングなど静かな普及の現場を取材しました。