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数学を切り捨てるビジネスパーソンの残念な末路 「知っておくべき数学」と「捨てていい数学」

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  • 嶋田 毅 グロービス経営大学院教員、グロービス出版局長
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まずは腕試しとして、以下の問いに答えられるかチャレンジしてみてください。

基礎的な数学の素養がわかる2つの問題

① それほど高望みしているわけでもないのに、中途採用に人が集まらないのはなぜ? 「平均ちょっと上以上」くらいの条件をいくつか出しているだけなのに。
② 有名な問題にリンダ問題というものがあります。以下の問いを読んで10秒以内に答えてください。
リンダは31歳の独身女性。非常に知的で、はっきりものを言う。大学時代は哲学を専攻しており、学生の頃は社会主義と差別問題に関する活動に深く関わり、核兵器反対のデモにも参加したことがある。さて、リンダの今を推測する場合、可能性が高いのはどっち?
・彼女は銀行員である
・彼女は銀行員で、女性運動で活動している

さて、皆さんはこれらの2つの問いにスラスラと答えられたでしょうか。あるいは方針が立ったでしょうか。

それでは、先ほどの①~②まで、解説をしたいと思います。

① ここでは条件を複数出している点がポイントです。

たとえば、5つ独立の条件を出したとします。独立とは、それぞれがほかに影響を与えない意味です。5つの条件にそれぞれ見合う人の確率が仮に40%程度だとすると、そのすべてを満たす人は、0.4×0.4×0.4×0.4×0.4≒0.01024=1%となります。

「平均ちょっと上」くらいの条件でもいくつか掛け算するとどんどん可能性は小さくなるということに気がつかないと、いつまでも人が採用できず、発展できない可能性が増すのです。この罠は結婚紹介所で「望む相手がいない」と嘆く人にもおおむね当てはまります。

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【2問目の答えは…】

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