脳の名医も実践「自己肯定感を高める散歩」の効用 しっかり歩くことで体の調子も気分も変わる

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一心同体といいますが、体を動かすと自己肯定感が上がるそうです(写真:KiRi/PIXTA)
自分の価値を認め、存在を肯定する感覚を「自己肯定感」と呼びます。人生を前向きに幸福に生きるには、自己肯定感がカギを握るのは確かでしょう。
しかし、この自己肯定感が低いばかりに、本来ならもっと前向きに生きることができるはずなのに、つまらないところでつまづき、落ち込んでしまう人が少なくないと言われています。
「それは大変もったいないことです」と言うのは、脳内科医の加藤俊徳氏です。加藤氏自身、若い頃は自己肯定どころか、自分を否定する気持ちが強い人間だったとか。それが変わったのは、「脳のおかげ」と同氏は言います。
「自己肯定感が低い人は、自分はダメだ、能力が低い、といういわば“脳の回路”ができあがっています。それに気づき、意識的に考え方や行動を変えたことで、脳の回路が変わり、自分を肯定できるようになったのです」
自己肯定感が高まる考え方や習慣とは?加藤氏の新刊『脳の名医が教えるすごい自己肯定感』をもとに3回にわたり解説します(3回目。1回目はこちら、2回目はこちら)。

自己肯定感を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?

何か大きな成果や、大きな変革が必要なのでしょうか?私は、自己肯定感を持つのに大きな成果や劇的な変化は必要ないと考えています。

大きな成果や劇的な変化は必要ない

たとえば、生きている幸福感はどこにあるかと聞いたら、答えは100人100様に返ってくるはずです。

ある人は、好きな仕事で、お金を稼ぐことができるのが幸福と感じるかもしれません。ある人は家族と自分が健康に日常を送っていけることで、幸せを感じるかもしれません。社会的に成功したり、有名人になったりすることで幸福感を味わう人もいるでしょうが、意外にささやかなことに幸せを感じる人は多いのです。

同じように、ものすごい成績を挙げたり、社会的に賞賛されたりせずとも、ちょっとしたことをクリアするだけでも自己肯定感を得ることができるという人は多いのです。

以下に、そうしたちょっとした習慣や行動パターンを挙げてみたいと思います。

私は5kmの散歩を日課にしている散歩マニアです。

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