コロナ禍を経て「結婚と恋愛」に起きた意外な変化 恋人が欲しくなったという人は増えた?減った?
そのなかで、もともと恋愛意向がある人の約半数が「さらに欲しくなった」ということも大きい変化だが、もともと恋愛意向がない人の約1割(11.7%)がコロナ前よりも「恋人が欲しくなった/やや欲しくなった」と回答しているのも注目ポイントだ。これらの結果は、結婚意向についても、同様の結果がみられた。
長引くコロナ禍の影響
これらの結果の背景をたどると、自分を支えてくれる「心の拠り所」への想いが見えてくる。
コロナ前より恋人が欲しい理由について「好きな相手と一緒にいたい」の割合が最も高く、次いで「自分の家庭を持ちたい」「精神的に安定した生活が送れる」「精神的に支え合える存在が欲しい」「経済的に安定した生活が送れる」も目立ち、誰かといることへの欲求や精神的・経済的な安定を求めていることがわかる。
長引くコロナ禍による不安定な世の中において、どこか安定的な拠り所を求めるようになってきている。とくに、人間関係やコミュニケーションの機会も制約される中、他者との関係は見直されつつある。
そんな中で、他者との信頼関係を構築する活動でもある恋愛において、いつでも安心して過ごせる「心の拠り所」としての意味を見いだす人がじわり増えてきているのかもしれない。
友人や仕事、趣味など、心の拠り所はいくつあっても構わない。その中で、コロナの時代を充実して過ごすために、恋人や家族といった「新たな心の拠り所」を見つける機会となっている。コロナは「恋愛」にそんな変化をもたらしたのだろう。
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