コロナ禍を経て「結婚と恋愛」に起きた意外な変化 恋人が欲しくなったという人は増えた?減った?

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そのなかで、もともと恋愛意向がある人の約半数が「さらに欲しくなった」ということも大きい変化だが、もともと恋愛意向がない人の約1割(11.7%)がコロナ前よりも「恋人が欲しくなった/やや欲しくなった」と回答しているのも注目ポイントだ。これらの結果は、結婚意向についても、同様の結果がみられた。

(注)恋愛意向がある人は「(いずれは)恋人が欲しい」「やや欲しい」の計。恋愛意向がない人は「(今後も)恋人は欲しくない」「あまり欲しくない」「どちらともいえない」の計
(注2)小数第2位を四捨五入しているため、表記の合計値および差分が一致しない場合がある
(出所)リクルートブライダル総研の「恋愛・結婚調査2021」

(注)結婚意欲は、「Aコロナ前に比べて(いずれは)結婚したい」「Bコロナ前に比べて(今後も)結婚したくない」の設問に対し次の回答の計、Aに寄った→結婚したくなった/ややAに寄った→やや結婚したくなった/変化はとくにない→変化なし/Bに寄った→結婚したくなくなった/ややBに寄った→やや結婚したくなくなった
(注2)「結婚意向がある人」は次の回答の計、結婚についてどう考えるかに対し「(いずれは)結婚したい」「(いずれは)やや結婚したい」。「結婚意向がない人」は次の回答の計、結婚についてどう考えるかに対し「どちらとも言えない」「(今後も)結婚したくない」「(今後も)あまり結婚したくない」
(注3)小数第2位を四捨五入しているため、表記の合計値および差分が一致しない場合がある
(出所)リクルートブライダル総研の「恋愛・結婚調査2021」

長引くコロナ禍の影響

これらの結果の背景をたどると、自分を支えてくれる「心の拠り所」への想いが見えてくる。

コロナ前より恋人が欲しい理由について「好きな相手と一緒にいたい」の割合が最も高く、次いで「自分の家庭を持ちたい」「精神的に安定した生活が送れる」「精神的に支え合える存在が欲しい」「経済的に安定した生活が送れる」も目立ち、誰かといることへの欲求や精神的・経済的な安定を求めていることがわかる。

長引くコロナ禍による不安定な世の中において、どこか安定的な拠り所を求めるようになってきている。とくに、人間関係やコミュニケーションの機会も制約される中、他者との関係は見直されつつある。

そんな中で、他者との信頼関係を構築する活動でもある恋愛において、いつでも安心して過ごせる「心の拠り所」としての意味を見いだす人がじわり増えてきているのかもしれない。

友人や仕事、趣味など、心の拠り所はいくつあっても構わない。その中で、コロナの時代を充実して過ごすために、恋人や家族といった「新たな心の拠り所」を見つける機会となっている。コロナは「恋愛」にそんな変化をもたらしたのだろう。

リクルートブライダル総研
Recruit Bridal Souken

結婚情報誌サービス『ゼクシィ』を企画運営する株式会社リクルートマーケティングパートナーズにおける調査・研究機関。恋愛・婚活・結婚・結婚式・家庭生活に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの発展に貢献することを目的として活動している。

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