中国4~6月GDPは0.4%増と武漢騒動以来の低さ 「ゼロコロナ」政策のダメージで通期目標の未達へ

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中国の4-6月(第2四半期)経済成長率は、湖北省武漢で最初に新型コロナウイルス感染が流行した2020年1-3月(第1四半期)以来の低い伸びとなった。感染を徹底的に抑制する「ゼロコロナ」政策による経済成長へのダメージや、政府の通期目標達成の難しさが鮮明になった。

国家統計局が15日発表した4-6月国内総生産(GDP)は前年同期比0.4%増。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は1.2%増。前期比では2.6%減少した。政府は通期成長率目標を5.5%前後としているが、大幅に下回る可能性が高いことが今回の統計で示された。リセッション(景気後退)懸念が浮上する世界経済には新たな打撃となる。

  

 

中国経済はコロナ感染者減少や減税、インフラ支出拡大を背景に6月に持ち直したことが公式統計に示されたものの、習近平国家主席はゼロコロナ政策を堅持している上、感染力の高い変異株の派生型が一部の都市で確認されており、さらにロックダウン(都市封鎖)措置が講じられる可能性はある。

ソシエテ・ジェネラルのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、姚煒氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、GDP伸び率が予想を「大きく下回った」と指摘。年5.5%には届かないことを基本的に意味しており、「4%でもかなり厳しく」そのために「年後半に極めて力強い成長が必要だろう」と述べた。  

国家統計局は15日の声明で、「中国経済への下押し圧力は4-6月以降、著しく強まっている」とし、想定外の要因による深刻な影響があると分析。世界経済のスタグフレーションリスクの高まりや主要国の金融政策引き締め、中国国内の感染拡大の影響が重くのしかかり「持続的な景気回復の基盤は安定していない」との認識を示した。

3月にロックダウンが始まった上海では、4-6月のGDPが前年同期比13.7%減となった。ただ、15日公表された他の統計では、上海のロックダウン解除や複数の都市での行動制限緩和を背景に、消費が改善し始めたことも示された。

16ー24歳の失業率は5月の18.4%から19.3%に上昇し、記録上で最悪となった。

  

原題:China Growth Slows Sharply, Putting GDP Target Out of Reach (2)、China’s Economy Expands at Slowest Pace Since Wuhan Outbreak (1)、China’s Youth Jobless Rate Hits Worst on Record at Nearly 20%(抜粋)

(エコノミストのコメントなどを追加して更新します)

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著者:Bloomberg News

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