コーヒーを「適量飲めば病気リスク減る」は本当か 急に断つと出る「風邪に似た離脱症状」に注意
カフェインの安全な摂取量は、1日400mgまでとされており、これは一般的なコーヒーカップでコーヒー3~4杯程度にあたる量です。これを超えた場合に、先ほど紹介した副作用のリスクが増加します。またまれな副作用として、心臓の不整脈の可能性なども指摘されています。特に、心臓に持病のある方でリスクが増加する可能性が指摘されており、注意が必要です。逆に言えば、安全な摂取量の範囲内であれば、リスクは極めて少ないと言えるでしょう。
「コーヒー離脱症状」とは
また、「毎日欠かさず飲む」という方には、突然中断した時に起こる「離脱症状」も報告されています。この離脱症状は、コーヒー1杯程度でも毎日飲んでいれば起こりうることが知られており、日々の摂取量が多ければ多いほど症状が強くなる傾向も報告されています。具体的な症状としては、頭痛やだるさ、眠気や集中力低下といった症状で、いわゆる「風邪症状」をきたすこともあります。
通常、中断して、24時間程度で症状が出始め、1〜2日程度でピークを迎え、最大で9日まで続くことがあると報告されています。再度カフェイン摂取をすると、30〜60分で症状が消えるので、それで「離脱症状だった」と気がつかれることもあります。
このようなことが経験される場合には、徐々に摂取量を減らすのが良いと考えられています。例えば、1週間程度かけて徐々に摂取量を減らしていくようなやり方です。
以上のことから、コーヒーを飲まないほうが良いという理由も、コーヒーを飲んだほうが良いという強い理由もないというのが現状ですが、どちらかと言えば健康につながる可能性を多く指摘されており、「副作用」は量に依存するものが多いことから、副作用の出ない範囲で、適量を楽しむことには問題がないと考えられます。そして、もしかすると「プラスアルファ」の健康も得られるのかもしれません。
仕事がうまくいかず落ち込んでしまった。そんな日に「1杯コーヒーでも」というのは体にも心にも良い選択なのかもしれません。
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