医師が警告!急増「社会的時差ボケ」の根深い問題 健診でも放置されるケースがほとんどな理由
生体リズムのズレによる不調の典型は「時差ボケ」です。
時差ボケになると、疲れて眠りたいのに眠れない。日中ボーッとして倦怠感や頭重感が続くといった症状が出てきます。上手にリセットしないと、不調がいつまでも続いてしまって困った経験がある人も多いのではないでしょうか?
時差ボケは、時差のある国へ移動するときにだけ生じるものではなく、不要な夜ふかしや、週末に昼まで寝てしまうなど体内時計が刻むリズムを無視した行動をしていると、同じような症状が起こってきます。これが「社会的時差ボケ」です。
日常生活のリズムが狂った、慢性的な時差ボケを放置していると、さまざまな疾患の原因となる認知機能や、ストレスホルモン、遺伝子などにも影響が及ぶことがわかってきています。また、実際の時差ボケ同様、一度、社会的時差ボケになってしまうと、もとに戻すのはなかなか容易ではなく、いったんリズムが乱れると、1時間の乱れに対する修正には、早くても約1日かかると考えられています。
だからこそ、まずは生体リズムを大きく乱さないこと。
ズレが小さなうちに、こまめに体内時計の乱れをリセットしていくことが大事になってくるのです。
体内時計をリセットするために最も大切な時間は朝
そもそもの11分間のズレと、生活習慣による体内時計のズレ、このリセットに最も有効なタイミングは「朝」です。ポイントは3つあり、
「②朝食を必ずとること」、そして、できれば
「③毎朝同じ時間に起きること(できれば6~7時に起床)」
が挙げられます。
理想的な睡眠時間は7時間ですが、一般的な生活ペースに当てはめると、夜の11~12時に就寝し、6~7時に起きるパターンがベストということになります。
しかも体内時計は、リセットポイントを逃してしまうと後ろにズレていってしまうため、生活時間がどんどん夜型となり、目覚める時間もその分、遅くなります。夜ふかしが簡単にできて早起きが難しいのは、人間の生理機能や体内時計の仕組みを考えると当たり前といえば当たり前なのです。
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