医師が警告!急増「社会的時差ボケ」の根深い問題 健診でも放置されるケースがほとんどな理由

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時間を決めて睡眠を実践しようとして、「よし、今日は早寝をしよう」といきなり思っても、遅くまで起きている習性がついていると、そう簡単には眠れないでしょう。

「寝よう」と思っても、人は、意思だけで眠ることはできません。

そういう場合は、ひと晩くらい寝不足になったとしても、まず「早起き」をしてみてください。いつもより1~2時間、がんばって早起きすることが、手っ取り早く体内時計のリズムを正す方法です。

自分の意思で眠るのは無理でも、目覚ましなどで強制的に起きるのは可能です。とにかく起きて活動してしまえば、その日の夜は早寝がしやすいはずです。健康のためには「早寝早起き」とよく言われますが、「早起き早寝」のほうが正しいといえます。「寝る」を起点にするのではなく、「起きる」を起点にするだけで、同じ目的でも達成しやすくなるからです。

吐く呼吸を長めにとって朝の新鮮な空気でリフレッシュ

カーテンを開けて太陽の光を浴びたら、両手を上にぐーっと上げて伸びをし、ゆっくりと深呼吸をしましょう。朝は、筋肉全体が硬くなっていますが、特に背中の大きな筋肉(広背筋・僧帽筋)が固まりがちです。

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そのままでは胸を大きく開けないので、深い呼吸ができません。伸びをしながら深呼吸するという簡単な動作ですが、それだけで筋肉が適度に刺激され血流はアップし、呼吸もしやすくなっていきます。

深呼吸は、お腹を膨らませながら鼻から吸って、お腹をへこませながら鼻から吐くことを意識し、4カウントで吸って、吸う息の倍の長さの8カウントで吐いていきます。

朝からしっかり横隔膜を動かすことで、精神を安定させる神経伝達物質のセロトニンの産生が促され、自律神経のバランスが整い、快適に1日をスタートできます。

根来 秀行 医師、医学博士

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ねごろ ひでゆき / Hideyuki Negoro

東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator, Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、杏林大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、東京大学客員フェロー、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。企業やトップアスリートのアドバイザーも務める。『ウイルスから体を守る』(サンマーク出版)、『ハーバード&ソルボンヌ大学 根来教授の超呼吸法』(KADOKAWA)など著書多数。

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