加藤綾菜さん「世間の評価」がいきなり一変した訳 「頑張ったんだね」と涙ながらに声をかけられる

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――「介護をしている=いい人」という見方をする世間に対しての思いは。

加藤:特に何も思わないです。私、こんなに尊い仕事ないわと、やりがいを感じているんです。加トちゃんだけじゃなく、本当におじいちゃん、おばあちゃんが好きなんだなと。

コロナ禍で介護施設は受け入れてもらえなくなったので、今は地域の見守り隊に入って毎週、80代、90代のお宅を訪問しています。だからプライベートも超忙しくて。そこでおじいちゃん、おばあちゃんに優しくすることで、加トちゃんに対してももっと優しくできる。向いているんですよ。

若い人が興味を持っていないものを発信したい

――事務所に入ったことで、これからどういうことを発信していきたいですか。また、ご自身のキャリアにおいて夢はありますか。

加藤:えー! 全然夢ない。……そうですね。今、頑張ろうと思っているのは地域活性化。あちこちまわって、地域のキノコを育てているおじいちゃんおばあちゃんや、傘をつくっているおじいちゃんにインタビューするなど、若い人たちが興味を持ってないものを私が発信して、そこの観光を盛り上げるみたいなことをやっています。楽しいです。

加藤茶・綾菜の夫婦日記『加トちゃんといっしょ』
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それと、介護の仕事ってこんなに素晴らしいということを、もっと発信したいですね。若い人が足りないんですよ。発信することで、介護で働きたい人がもっと増えたらいいな。私、仕事全部楽しんでるな。何やってもたぶん100%楽しいと思う性格なんですよ。

――加藤さんの仕事をサポートしていた時間が長かったので、新鮮に感じるのかも。

加藤:そうですね。でも、加トちゃんがめっちゃウケてる姿を見るのが、やっぱり一番の幸せですね。このあいだ久々に加トちゃんのステージの仕事があったんですけど、私、泣いたんですよ。禿げヅラかぶって「ちょっとだけヨ」をやっていて、震えました、すごいって。やっぱり一番は加トちゃんですね。体が熱くなってきました。

安楽 由紀子 フリーランスライター

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あんらく ゆきこ / Yukiko Anraku

1973年、千葉県生まれ。国際基督教大学卒業後、編集プロダクションを経てフリーに。芸能人、スポーツ選手、企業家へのインタビューを多数行う。

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