加藤綾菜さん「世間の評価」がいきなり一変した訳 「頑張ったんだね」と涙ながらに声をかけられる
――45歳の年の差がありますし、すぐに結婚しなくてもとりあえずお付き合いを続けてしばらく様子を見るという選択もあったのではないかと思うのですが。
加藤:2年付き合って、私も結婚したいと思ったんです。加トちゃんこそ、付き合うだけで結婚しなくても良かったじゃないですか。でもたぶん「こんなに僕のことを好きなら結婚しよう」と思ったんだと思います。それに、若かったこともあって、「私は何があっても加トちゃんを一生守っていける」「結婚して加トちゃんを最後まで看取ろう」って思ったんですよ、23歳のとき。
――そこまで覚悟していたんですね。23歳の時点でなぜそこまで思えたのでしょうか。
加藤:わからないです。恋は盲目ですね。こんなに好きになったのは初めてだったんですよ。恋焦がれて、(MISIAの)『Everything』を聞いて涙が出るみたいな。ちょっと頭がおかしくなるぐらい、こんなに人を好きになったことはなかったので。この人と一緒にならないと、一生こんなに人を好きになることはないなって思ったんです。
価値観のギャップを感じなかった
――3月に出版されたコミックエッセイ『加トちゃんといっしょ』を読んでいると、加藤さんは柿の皮をむくにも綾菜さんに頼むなど、意外と昭和的な価値観をお持ちのようで、価値観のギャップがあるのではないかと思ったのですが、それを越えられるほど加藤さんには惹かれるところがあったということですか。
加藤:年齢差はありますけど、価値観のギャップはそんなに感じなかったんですよね。亭主関白とまではいかないですけど、今の男性じゃあり得ない「家事は何もできません」という感じではありますが、フィーリングが合致したんです。
思い返してみれば、私は小学校2年ぐらいから小田和正さんが好きで。次にハマったのが鈴木雅之さんで。初めてのコンサートは島倉千代子さん。だからたぶん普通とちょっと違うんですよ。加トちゃんとカラオケに行くと、私がayuとか歌って、加トちゃんは『青春時代』しか歌わないんです。3回ぐらい同じ曲。それでも全然嫌じゃなくて、ああこの歌、私も小学校のとき聞いてたわって。
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