ITエンジニアが抱える理解されない特有の悩み ストレス要因を潰す余裕がなければ採用は困難

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ITエンジニアには特有の悩みがある(写真:asaya/PIXTA)
せっかくITエンジニアを雇用できても、すぐに辞められてしまう……。そんな企業は、彼らがストレスを溜めてしまう要因を排除できていないのかもしれない。コンサルタントとしてITエンジニア採用やチームビルディングに関わる久松剛氏に、離職率を下げるために知るべき「ITエンジニアたちにとってのストレス要因」を聞いた(※本稿は『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる』より一部抜粋・編集してお届けします)。

ITエンジニアのストレス要因を知る

ここではITエンジニアの離職率を下げ、マネジメントとして各人のパフォーマンスを最大化するためには何をするべきかを、VPoE/EM/ピープルマネージャーの観点からお話しします。

穴の空いたバケツに水をいくら注いでも無駄なように、離職率を下げること、そして入社してくれた人材が活躍してくれるよう、組織体制を設計していかなければ、すべての対策が無駄になってしまいます。

実際にエンジニアリングマネジメントや採用活動で見えてきた、ITエンジニアのストレス要因を図式化したのが次の図です。

(イラスト:『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる』より)

中でもITエンジニアにおいて重要なストレス要因をいくつか抜粋して解説します。企業側としては、ITエンジニアが感じる以下のストレス要因をきちんと把握し、対策をする必要があります。

① 技術的な将来性

まず、ITエンジニアが不安、ストレスに感じるのは「技術的な将来性」です。が、基本的に「これさえあれば生涯食っていける」というスキルはありません。何かしらスキルを更新していく必要がありますし、今がよくても70歳まで走り切れるものはないでしょう。

また、定年までの期間がどんどん長くなっていく現在では、職を得るために常に技術的に研鑽をしていく必要がありますが、技術の研鑽が同じ組織で叶えられるかどうかは別の話です。

企業で柱となっている事業に関わることで経験できることがある一方で、技術的にはコンサバになりがちです。反対に技術選定が自由なプロジェクトは新規事業が多いですが、途中で頓挫する可能性も高いです。ITエンジニアは、どのキャリアを選択しても定年まで完走できる絶対的な道はないため、常に何かしらの不安を抱えて生きることになります。

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