和食=健康食と「盲信」する人が見落とす重大事実 健康長寿にはカロリー制限も断酒も必要ない

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今、日本の医療費は上昇の一途を辿っています。とくに、透析治療を必要とする患者さんの激増で、保険制度は崩壊寸前のところまで来ています。でも絶望には及びません。一人ひとりが血糖値について正しく理解し、高血糖を自ら治せれば、大きな社会変革を成し遂げることも可能です。あなたもいっしょに、その変革を叶えませんか。あなた自身のために、たいせつな家族や友人のために、そして日本の医療制度を守るために、最強の血糖値の下げ方を知ってください。

糖尿病の患者さんは、そうでないかたと比較して寿命が10年短いと言われていますが、これは「糖尿病だから」というよりも、「高血糖だから」というのがより正確な表現です。高血糖はもはや病気です。私なら「高血糖病」と呼びたいです。

「和食こそ健康食」は刷り込みにすぎない

さて、血糖値を下げる方法というと、多くのかたが思い浮かべるのは、カロリー制限、断酒、ウォーキングやランニングなどの長時間の運動……などではないでしょうか。すでに血糖値が高いかたで、かかりつけ医からこれらの習慣をすすめられているかたも少なくないはずです。

しかし残念ながら、これらは皆、血糖値を下げることに寄与しません。ときに逆効果にもなります。そうしたムダな努力は一切やめ、正しい方法で効率的に血糖値を下げましょう。

高血糖状態を脱するために、まず必要なのは「ブドウ糖の元」となる食べ物の摂取を控えること。高血糖とは、わかりやすく言い換えれば、血液中のブドウ糖の量が過剰な状態のことだからです。

私たちが口にする食べ物は「炭水化物、脂質、タンパク質」の3種類にわけられます。このなかでブドウ糖の元なのは、炭水化物に分類される糖質だけ。脂質もタンパク質も血糖値を上げません。血糖値を上げないということは、太らないことを意味します。だから、カロリーを控える必要はありません。脂身たっぷりのステーキをいくら食べても、実は太りはしないのです。

ところで私たち日本人には、「和食こそ健康食」という刷り込みがあります。たしかに、納豆や豆腐、魚、海藻など、和食の素材には健康にいいものが多くあります。しかし炭水化物は例外です。ご飯、そば、うどんなどの炭水化物は糖質の塊で、玄米や雑穀米、十割そばのように一見健康志向な食品も、最終的に大量のブドウ糖になるのは同じです。

もちろん「炭水化物を一切食べるな」などと言うつもりはありません。私だって、お寿司もラーメンも大好きです。だから食べます。食べますが、意識的に限度を設けています。意識しないと必ず糖質過多に陥るからです。

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