和食=健康食と「盲信」する人が見落とす重大事実 健康長寿にはカロリー制限も断酒も必要ない

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血糖値を下げるために「断酒」に勤しむ人もいますが、筆者は「ムダな努力」だと言います(写真:kuppa_rock/Getty Images Plus)
約40年にわたり、のべ20万人もの糖尿病・高血糖の患者らを診てきた牧田善二医師。牧田医師は「死に至る病気の多くを引き起こすのは『高血糖』である」「健康診断では正常でも、高血糖の人がおおぜいいる現代。自分の血糖値に気を配りさえすれば、たいていの病気は予防でき、健康長寿が叶う」と話します。
20万人を診察してわかった 最強の血糖値の下げ方』より、一部抜粋・再編集してお届けします。

高血糖は、糖尿病の方だけが気にすべき問題ではありません。実は、透析・壊疽・失明だけでなく、がんや心筋梗塞、脳卒中、さらにはアルツハイマー型認知症まで、「現代病」「文明病」と言われる生活習慣病はすべて、高血糖が根本原因にあります。

私は糖尿病専門医ですが、私の真のミッションは、糖尿病患者さんの血糖値を下げることではありません。高血糖の先にある「とんでもない事態」から、患者さんをはじめ多くの人たちを守ることです。

血糖値さえ下げれば、命にかかわる病気の多くを回避できる

がんや心筋梗塞などの病気は、一度なってしまうと、優れた医師の腕を借りなくては治せません。しかし高血糖は、みなさんが自分で治せます。そして、高血糖から脱却すれば、命にかかわる病気の多くを遠ざけることができます。

さまざまな病気や不調と深く関わる高血糖を放置することは命を削ることそのものです。実際、元気に100歳を迎えられるかどうかは「70歳くらいまでの血糖値がどういう状態であったか」によってほぼ決まると、私は考えています。

だから、血糖値を自分で下げるスキルを知っていれば、人生においてすごい財産となるのです。

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