松本明子さん「空き家の放置はこんなにもマズい」 雑草に動物…損害賠償請求されるケースも

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空き家になった”実家じまい”に累計で1800万円を費やしたタレントの松本明子さん。しくじりをもとに、プロにアドバイスを聞きます
両親の死後、空き家になった実家を25年にわたって維持して1800万円を超える大赤字を出してしまったタレントの松本明子さん。近年は、自身のしくじりをもとに、実家の行く末を早めに考えることの大切さを伝えています。
この記事では、その松本さんが何に失敗したかを赤裸々につづり、そのうえでこれから実家じまいに臨む読者はどうしたらいいのか。『実家じまい終わらせました!~大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方~』より、空き家問題の専門家であるNPO法人空家・空地管理センターの上田真一氏と松本さんの対談から一部を抜粋し、お届けします。

空き家を放置すると、どんな状態になる?

松本明子(以下、松本):空き家はしばらく放っておくとすぐに草がぼうぼうになったりして、ひと様に迷惑をかけるようになるんですよね。

上田真一(以下、上田):そうなんです。たとえば雑草は放っておくとたちまち腰の高さくらいまで伸びますし、夏場なら草の種類によっては人の背丈ほどまで成長します。

ひどい場合は、それこそツタが家全体にからまり、どこに家があるのかわからないジャングル状態になります。雑草の生い茂った家は一目で空き家とわかるので、ゴミのポイ捨てに始まり家電や粗大ゴミの不法投棄を招きやすく、どんどん荒れてしまいます。

松本:さすがにそこまで放ったらかしにはしませんでしたけど、雑草などは本当にあっという間に伸びるのでびっくりしました。

上田:それをご存じない方が多いんです。雑草の繁茂はやぶ蚊などの虫の発生源になりますし、その虫を狙うほかの昆虫や動物などを呼び寄せることにもつながります。

松本:そうそう、虫がうじゃうじゃわくんです。

上田:空き家の管理を怠るとネズミも発生します。ネズミは繁殖力が強く、どんどん増えます。それを狙ってイタチやハクビシンなどの害獣も集まってくる。

松本:えーっ、そうなんですか。

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