学生時代に「社会人必須のスキル」を磨け! 偏差値が低い大学であっても逆転できる

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少なくとも、そういった頭の使い方をすることで、何事も受け身ではない、自分の頭で考える、という姿勢と習慣が生まれるものではないでしょうか。そして、そういった考え方をするうえでも、やはり数値イメージがあったほうがわかりやすいし、他人にも説明しやすい、したがって数値力は重要だということにも、巡り巡ってくるわけです。

ほかにもお勧めしたいことはいろいろあるのですが、この点は受験勉強や学生生活に過度に慣れてしまうと、“正解はあるもの””正解は誰かが教えてくれるもの”といった思考回路になりがちで、そういった指示待ち・受け身人間ほど社会で「うけない」ものはありません。ぜひ積極的に頭を使う、そして頭を使ううえでの最初の一歩は、物事の現象を分解してみるということなので、そういった訓練をしてみるのも、社会に出るための準備としては、非常によいのではないでしょうか

まったくの余談ですが、私自身は学校におけるあまり意味のない暗記系のことは昔からやる気がまったくせず、小学生の頃、生徒に暗記させるため「いい国作ろう鎌倉幕府」などを授業で連発して得意げな顔をしていた先生に対し、「すいません、そんなことして何か意味あるんですか」と聞いてしまい、思いっきりキレられた経験もあります。

ファイティングポーズをとり続けろ

話を戻しますと、そしてそのうえでやはり重要なのが、「自分がどこで勝負をすべきか」、あるいは「勝負をすべきでないか」をとことん考え抜くということです。その際には就職人気企業ランキングなんてものは、絶対に無視してください。

高学歴の学生を頂点とする集団と同じ土俵で勝負したいのであればいいのですが、そうでないのなら、人気がなくても自分にとってのベストと思われる仕事場を見つけるべきです。その結果がたまたま人気ランキング企業であればいいのですが、逆であってはいけません。

実際に私自身も、新卒では当時はありえない選択肢であったベンチャーに就職して、その後の転職を経て現在に至りますし、少なくとも私の大学時代の周りは横並び的な努力をして頑張って大企業に入ったメンバーよりも、一見、変わった逆張り系のキャリアからスタートした人のほうが、思う存分に活躍しているように思えます。

いろいろ書いてきましたが、スキル面では大学のレベルいかんではなく、大学ではあまり学べない社会人の必須スキルを学びつつ、プラスアルファの差別化要素となりうる経験や勉強をする、そして志(こころざし)の面では、積極的な姿勢と思考回路を身に付ける訓練をする、そしてそのうえで自分が勝負をする場所を見極める――、ということになります。

最後に繰り返しですが、学歴での勝負で一生が決まるわけではありません。勝負することを勝手にあきらめてビビッている一部の人たちは、「どうせオレは学歴がないから」ということを言い訳にしますが、人間というものはファイティングポーズをとっている間は負けではありません。大学生Aさんが卒業後に始まる本当の試合で勝ち抜いていかれることを、心より応援しております。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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