いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
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【キャリア相談 Vol.31】 転職して肩書きが下がることが気になります
くだらない質問だと思われてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
現在30代半ばで転職活動をしており、実際にいくつかオファーをちょうだいしています。その中でいちばん魅力的な会社があり、仕事もやりたいことで、挑戦のしがいもあるのですが、問題は肩書が下がる、という箇所です。
自分自身では仕方がないと頭ではわかっているのですが、肩書が下がるとどうしても周りからの視線が気になったりするのでは、とも思ってしまいます。とりわけ今までのキャリアが順調であったがゆえに、キャリアダウンだと思われたくはありません。
実際にどのように考えを整理し、自分自身と周りを納得させればいいのでしょうか。そして、実際そういった転職はどうなのでしょうか。
ラーメンマン二郎
結論としては「転職するべき」
ちょうだいした文章を拝見するに、現在検討されている転職に関するボトルネックは、「肩書が下がる」という点だけのようですね。そうであれば、「転職をするべき」です。
これで結論は出てしまいました。しかし、そうは言っても、周りの視線が気になるということも理解できますので、そもそも肩書とは何ぞや、そしてそれは気にするようなものなのか、を順番に考えてみましょう。
まず肩書とは何ぞやですが、肩書きには、社長、専務、部長、課長、ディレクター、マネージャー、リーダーなどいろいろとあります。そして何かが付いていれば確かに偉そうに見える、ということなのかもしれません。「社長さん、社長さん」と飲み屋で呼ばれると嬉しいようなヒトも世の中にはいるようですし、肩書で呼ばれることにこの上ない喜びを見いだしている方たちがいるのも事実です。
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