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和田秀樹「70代でも元気な人とそうでない人の差」 定説を覆す70~80代向けの書籍がよく売れる訳

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――高齢者が外出しなくなったのは、子ども世代が親を心配して、行動を控えるように促しているケースもあるでしょうか。

それはあると思いますね。過剰な心配のあまり、「外出はしばらく控えたほうがいい」などと行動面で制限をかけてしまうケースも多いかもしれません。

老いというのはそれぞれ個人差があって、70歳を超えても健康状態が良く、元気な人もいます。「親父も70過ぎたんだから、そろそろおとなしくしたら?」などと、年齢を理由に押さえつけてしまうのは、本人の元気や生きがいを奪ってしまいかねません。

物分かりのいい老人になるなかれ

――著書の中で「今の高齢者は遠慮の塊になって暮らしているように見える」とありましたが、それはなぜだと思われますか。

『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もともと日本人は真面目で控えめですし、我慢強いところがありますからね。そのうえ、若い世代からは「勝ち逃げだ」と恵まれた世代のように思われたり、医療費や介護費で国の財政を圧迫しているかのように言われたり……。

面と向かって言われないまでも、なんとなく社会から疎まれているように感じている人は多いかもしれません。だからこそ、社会に迷惑をかけないように、縮こまって生活する人が増えたのではないかと。

僕は今、62歳ですが、ひと回り上の団塊世代の人たちは勉強熱心で努力をいとわない世代というイメージが強くあります。さらに学生運動や反戦運動など権力の弾圧に逆らってきた世代でもありました。

本来、気骨のある人が多い世代ですから、周りからの同調圧力に負けずに、もっともっと声を上げてほしいですね。

そして、物わかりのいい老人になろうとするのはやめて、自分の生きたいように生きてほしいです。そのほうがよっぽど健康に、元気に過ごせるのではないでしょうか。

ー後編に続きますー

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