4泊5日で「韓国」に行ってわかった渡航の最新事情 2022年6月1日から観光目的での入国が可能に
今回は、入国許可関係の手続きは韓国観光公社がしてくれたが、陰性証明書の用意とQ-code(検疫情報事前入力システム)への登録は渡航前に自分で行う必要がある。
陰性証明書は規定の項目が英語または韓国語で記載されていないといけないため、対応した証明書が発行される検査機関を予約し、出発前日の朝にPCR検査を受けた。検査の結果が陽性であれば、韓国入国どころか家の外にも出られない。緊張しながら結果を待ち、約3時間後、無事に陰性の通知がきた。
Q-codeは、搭乗前までに登録しておけば入国の際の手続きが短縮される。専用ウェブサイトにパスポート番号や韓国で宿泊する場所の住所などを入力し、陰性証明書をアップロードするとQRコードが発行されるので、それを保存すれば事前準備は完了だ。
コロナ前の記憶と目の前の光景
出発当日。ビジネス客らで満席のアシアナ航空機に乗り、成田空港から仁川空港へ。午後4時すぎに第1ターミナルに着陸し、ついに韓国の地に降り立った。まだ実感はない。
飛行機から降りて人の流れに沿って進んでいくと、列にたどり着いた。ここで、Q-codeを事前登録した人と未登録の人に分かれて並ぶ。登録済の人は読み取り機にQRコードをピッとかざして検疫係官にパスポートを渡すだけで、手続きは終了。陰性証明書も提示すると聞いていたが、このときは求められなかった。列に並んでからここまで10分足らず。
コロナ前は素通りしていた検疫カウンターの場所に受け付けが設置されているので、動線は以前と変わらない。余計に歩き回ることもなく、とてもスピーディーだ。この後は入国審査に進み、飛行機を降りてから20分ほどで入国することができた。
荷物をピックアップして到着ロビーに出ると、コロナ前の記憶そのままの仁川空港が目の前に現れた。突然、胸がいっぱいになり、泣きそうになってしまう。
到着ロビーで変わっていたのはテナントが一部入れ替わっていたことと、トイレがリニューアルされていたことくらいだ。そのトイレに思わず、「きれいになってる……!」「ほんとだ、明るい!」と他社のガイドブック編集者と盛り上がった。冷静に考えれば「トイレにそこまで?」という感じなのだが、“渡韓ハイ”になっていたのかもしれない(誤解なきよう伝えておきたいが、リニューアル前も清潔感のあるトイレだった)。
変わっていたといえば、横断歩道もそうだ。地面の点字ブロックの隣にLEDライトが埋め込まれ、信号と連動して赤や青に光るようになっていた。歩きスマホによる事故を防ぐ目的で、2019年から一部エリアに導入されていたものだが、実際にお目にかかったのは初めて。昼間でも明るく光り、下を向いていても信号の色がわかって便利だ。