4泊5日で「韓国」に行ってわかった渡航の最新事情 2022年6月1日から観光目的での入国が可能に

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その横断歩道を渡り、まずは空港の敷地内にあるPCR検査センターに向かった。韓国は、ワクチン接種の有無を問わず入国後の隔離が不要だが、入国後3日以内のPCR検査が義務付けられている。ソウル市内で検査機関を探すよりも空港で受けてしまったほうが楽だろう。

今回は、「仁川空港第1ターミナルコロナ19検査センター(西)」を利用した。空港鉄道の建物にあって、ガラス張りの明るい空間だった。番号が呼ばれたらブースに入り、名前を確認されるとすぐに鼻の穴に綿棒を入れられ、あっという間に検査は終了。料金は8万ウォン。飛行機が着陸してからPCR検査まで、1時間程度で終えることができた。

PCR待ちの部屋から眺めたホカンス客

結果は約3時間後に出るとのことなので、ホテルに移動して、待つ。

施設内には2つのホテルがある。広々としていて居心地がよかった「パラダイスホテル&リゾート」の客室(写真:土田理奈)

初日に宿泊したのは、仁川空港から車で5分ほどのところにある「パラダイスシティ」。東京ドーム約7個分の広大な敷地に韓国最大級のカジノ、プール、クラブ、屋内型テーマパークなどを有した統合型リゾートで、Netflixの人気番組「脱出おひとり島」やドラマ「私の解放日誌」のロケ地にもなっている。

以前はカジノ目当ての外国人宿泊客が多かったとのことだが、現在はホテルの敷地内でバカンスを楽しむ“ホカンス”需要が高まり、韓国国内のカップルやファミリーに大人気。宿泊客の数はコロナ前から倍増したという。

部屋にこもるにはもったいない豪華すぎる施設だが、検査の結果が出るまでは外に出るのを控えなくてはいけない。廊下の窓からは、プールで遊んでいる人たちの楽しそうな姿が見えた。予定より少し遅れて午後8時半頃、視察旅行の参加者全員に「陰性」が通知された。これで心置きなく、施設内を見て回ることができる。

パラダイスシティのいたるところにアート作品が展示されている。その数、約3000点。草間彌生の作品もあった(写真:土田理奈)

2年半ぶりの韓国。いま、韓国を目指す観光客にとってネックになるのは、ビザの取得と、入国後のPCR検査で陽性だった場合、7日間の隔離措置を取らなければならないということだろう。入国前後2回の検査義務には国内からも不満の声が上がっているという。

(執筆・写真 土田理奈/omo!)

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