マザウェイズはなぜ破産したか?創業社長の独白 1粒でも雨が降ると商売に響く会社経営に疲れた
「日本の消費者のため」にFC契約解除
マザウェイズの前身のマザーケア・ジャパンという会社の設立は1991年。全世界に約800店舗展開していたイギリスの大手子供服チェーン「マザーケア社」とフランチャイズ(FC)契約をして1号店を出しました。
当時の子供服店は、5坪や10坪程度の小型店が多かったのですが、雑貨卸の根来(大阪市)を母体にFCで事業をしていた当社は、50坪や70坪の大型店を展開。子供服だけでなく、雑貨も含めてさまざまな商品を扱いました。
経営は堅調で店舗数も増えていきましたが7、8年ぐらいたった頃でしょうか、このままイギリスの商品を日本に持ってきて売るスタイルでいいのかと疑問に感じるようになっていきました。そもそもイギリスと日本は、気候や生活習慣が違います。当然、着る服も違うわけで、消費者が「あれ?」と思う部分もあるんです。「かわいければいい」と言う人もいましたが、そういう服は、やはり売れ行きが悪い。海外の小売業が日本に進出して撤退するのは、そんな理由からでしょう。
その頃は12店舗ほどを展開していて、評判も良かったのですが、在庫のロスも気になり、どうしようかと考えた結果、フランチャイズ契約をやめることにしました。新たにマザウェイズ・ジャパンという会社を2000年に設立し、自前でやることに決めたのです。
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