子どもと一緒に学ぶ「出ていくお金の減らし方」 使ったお金の用途と金額を紙に書いてみる

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子どもと考えるお金の話。今回は「出ていくお金の用途をチェック」です(写真:Daichi/PIXTA)
「わが子にだけは、お金の苦労をさせたくない」――こんな思いを持つ親御さんはきっと多いでしょう。しかし、お金の勉強は、学校のカリキュラムにはありません。学校では教えてくれないのです。
であれば、お金のことを教えてあげられるのは「親」ということになりますが、では何を、どう教えればいいでしょう。石原尚幸氏の新著『父が子に伝える 13歳からのお金に一生困らないたった3つの考え方』では、「お金のプロ」である著者が、自身の子どもが13歳になったときから行なってきたシンプルかつユニーク、そして一生モノの「子供のマネー教育」のヒントを、子どもに語りかけるスタイルで紹介しています。
本稿では、同書から一部を抜粋してお届けします。今回は2回目です(1回目はこちら)。

「ちょっと教えて。君が先月に使ったお金がぜんぶでどれくらいか、わかる?」

「え、突然いわれても。3000円くらいかな……」

「じゃあ、その3000円を、何にいくら使ったかも教えて」

「えっ……500円はゲームセンターで。1000円はおやつ代かな……」

「残りの1500円は何に使ったの?」

「マンガかな……そんなこといちいち覚えてないよ!」

いや、別に君を責めているわけじゃないんだ。みんな、君と同じで、使ったお金をちゃんと覚えている人のほうが少ないんだから。

その1500円のように、何に使ったのか、いくら使ったのか、わからないお金のことを、「使途不明金」と呼ぶ。

使途不明金があると節約しにくい

この「使途不明金」があると、お金をどこにいくら使っているかがわからないから、使うお金を減らそうと思っても、何をどう減らせばいいのかすらわからない。だから、「使途不明金」は撲滅しなくてはいけない。

使途不明金が生まれてしまう理由。それは、お金には「色」がついていないからだよ。おやつを買うお金も、ゲームセンターで使うお金も、100円は100円。同じだ。何も変わらない。お金には色がついていないために、そのままにしておくと、どこへ出ていったのかがわからない。

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