100点より0点のほうが東大生は喜ぶ
模試を受けた後、落ち込んでいるのなら、いい受験生である証拠。逆に「よかった」と喜んでいるようでは意味がない、ということですね。
これは本当にそのどおりです。僕も多くの生徒に対して勉強を教えているのですが、模試を受けた後に落ち込んでいたり、「できなかったところがあって……」と質問したりしてくれる生徒のほうが成績は伸びます。
では逆に、満点だったらどういう反応をするのか。それは、「ああ、このテストを受けても意味がなかったんだ」と、時間を無駄にしたことを嘆くのです。
模試や試験というのは、自分のできないところを知るための手段です。ということは、1問も間違わなかった満点のテストでは、ただの1つも弱点を発見できていないということであり、試験時間に費やした時間が無駄になったということにしかならないのです。むしろ満点でいい点数が取れたら、「次は受けたくない」とそのテストを避ける傾向があります。
極論で言ってしまえば、100点満点の試験結果より、0点の試験結果のほうが東大生は喜ぶのです。
もちろん満点を目指して勉強はするけれど、満点が取れたからといって喜ぶわけではない。「次」のことを考えるのであれば、むしろ0点であれば、100点分の伸びしろがあるということであり、その分の「弱点」が発見できたことになりますから、いいことづくめなのです。
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