「女性にうれしい低カロリー」に抱く違和感の正体 言葉に潜む「考え方の偏り」を正しく理解しよう

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一方、物語の後半ではパラダイムがガラッと変わっていきます。

実は巨人が差別され、迫害されてきた歴史が語られていくのです。そして、人類の科学を前にして巨人は弱者となり、政治的にも追い詰められていきます。

強者も視点を変えれば弱者になりうる

人類と巨人は「どちらが悪で、どちらが正義か?」という関係性ではなく、たがいに駆逐しあうことで分断を深めていくのです。

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つまり、『進撃の巨人』の物語には、巨人という圧倒的強者さえも、視点を変えれば弱者になりうる、という示唆が込められています。バイアスを持ったままでは、強い者は強く、弱い者は弱いままであったのかもしれないのです。

あなただけの「価値観」というものは大切にしつつも、世の中にはあなたと同じくらい、さまざまな価値観があるのが真実です。

価値観を1つに縛りつけ、1つの視点からでしか事象を見ることができなければ、情報があふれる世の中で振り回され、反射的に「正しい」「間違っている」「面白い」「つまらない」「よい」「悪い」といちいち反応するようになってしまうのです。

小竹 海広 クリエイティブディレクター

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おだけ みひろ / Mihiro Odake

TBWA HAKUHODOなど外資系広告代理店にてコピーライターに従事し、現在は都内の広告会社にてクリエイティブディレクターを務める。過去にマクドナルド、日産、アディダス、ゼンショー×シンエヴァンゲリオン、岡崎体育÷JINRO、TikTok、ABCマート、スタートアップ企業などのコピーライティングやCMプランニングを担当。ヤングスパイクスアジア日本代表・本戦特別賞、アジア太平洋広告祭ADFEST銀賞、釜山国際広告祭NEW STARS銅賞など、海外での受賞多数。

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