名鉄とJRどっちが優位?「名古屋近郊」の競合区間 スピードや運賃、利便性を区間ごとに比較

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JRの上り豊橋行き快速313系5000番代とすれ違う名鉄の下り名鉄岐阜行き特急2200系。右は中線で出番待ちの1800系と2000系(筆者撮影)
中京圏を代表する鉄道会社として地域住民の生活を支える名古屋鉄道。2019年暮れには11年ぶりの新型車両となる9500系を投入しました。不動産開発も積極的に進めています。そんな名鉄の最新話題をまとめた『変わる!名鉄電車のゆくえ』(交通新聞社新書)より、一部を抜粋・再構成してお届けします。

名鉄とJR、どっちが速い?

名鉄とJR東海の〝ライバル決戦〟は終結したようでもある。負けるが勝ち? 名鉄はスピードよりきめ細やかな地域密着ダイヤと、使いやすい企画商品(割引切符)などで活路を模索した。

中部圏のゲートシティー=名古屋を介し、中京地区の主要都市を結ぶ鉄道は、名鉄名古屋本線とJR東海道本線。近年はJRが豊橋ー名古屋間で東海道新幹線も地域輸送に加えるなど、3つの動脈がシェアの拡大をめぐる「サービス合戦」を展開している。使いやすさを考慮した割引切符の導入や新型車両の投入、緩急連絡を主体としたダイヤなど、アイデアを駆使した施策を利用客は理解し、各社の利点をうまく使い分けるようになった。

名鉄名古屋本線とJR東海道本線。豊橋ー岐阜間で路線が競合するルートを見ると、名古屋ー岐阜間はつかず離れずのスタイルで走るが、豊橋ー名古屋間はJRが海側を、名鉄は山側を通る。豊橋ー岐阜間だと距離的にはJRが102.7㎞で名鉄の99.8㎞より2.9㎞長い。比較的平坦で駅間が長くスピードが出しやすいJRに対し、名鉄はカーブが多く、拠点・起終点には隘路(あいろ)もある。

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こうした状況下でもあり、豊橋ー岐阜間の所要時間はJRが最速72分(下り特別快速)、名鉄は同79分(上り快速特急)とJRが優位。対名古屋で区間を分けると、豊橋ー名古屋間は名鉄が速く、名古屋ー岐阜間だとJRが速い。かつては豊橋ー名古屋間もJRが速かったが、諸般の事情で名鉄が逆転した。本章ではJR優位の名古屋ー岐阜間の現状、名古屋ー豊橋〝名豊決戦〟の結果などを踏まえ、新時代の名鉄の営業施策を覗いてみた。

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