名鉄の「迷駅」、名古屋駅は4線化でもう迷わない

駅ビル再開発に合わせて地下も大幅改良

名鉄名古屋駅再開発では、名鉄百貨店(右側)から左奥に見える日本生命笹島ビルまでを一体の駅ビルとして再開発する(筆者撮影)

名古屋鉄道(以下、名鉄)は、3月25日に名鉄名古屋駅を4線化すると発表した。

名鉄百貨店の地下に位置する名鉄名古屋駅は、名鉄最大のターミナル駅ながら線路は上下それぞれ1本だけで、ホームは対向式が2面、その真ん中に降車・特別車両乗降用の島式が1面の計3面のみだ。

それでありながら、1日の乗降人員は2017年度で平均29.8万人にのぼる。発着する列車本数は平日で920本、休日には925本もあり、1時間当たり最大片道28本。乗降時間も含めてほぼ2分に1本の列車本数である。名鉄名古屋駅の乗降人員の多さと線路・ホームの少なさがわかるだろう。

名鉄は2017年、同駅を再開発し、全長400mにもなる日本一の駅ビルにすると発表(2017年4月4日記事「名鉄の名古屋駅新ビルが400mもある理由」)しているが、駅自体も大規模改良されることになったわけだ。

名鉄名古屋駅が複雑な理由

山手線のように、同じ列車種別で同じ行き先の列車が次々とやってくるのであればともかく、名鉄名古屋駅の場合は、やってくる列車の種別や行き先が多いうえ、編成両数も2両から8両までバラバラだ。

これは、名鉄名古屋駅の前後で複線の幹線が合流するものの、複々線になっていないことが関係している。ただ、豊橋・中部国際空港方面については、両方面からの線路が合流する神宮前駅と金山駅の1駅間が複々線となっていて、やってきた列車は名鉄名古屋駅の到着時刻順に金山駅を発車する。このため、同駅の乗降時間を利用した時間調整が可能だ。

一方、反対側の岐阜・犬山方面は、複線の名古屋本線(岐阜方面)と犬山線(犬山方面)が合流する枇杷島分岐点が立体交差となっておらず、線路が平面でクロスしている。このため、名古屋本線を基準として見ると、犬山線の下り列車は必ず名古屋本線上り線を横断することになり、ここが運転上の最大のネックとなっている。

名鉄名古屋駅付近の線路配線概略図(筆者作成資料を基に編集部作成)
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