最難関の早慶上理では、政治経済、国際教養、スポーツ科学の3学部で青山学院大と同様の入試方式を導入し、2021年に大幅志願者減となった早稲田大学(6位)が2.4%増。それでも10万人台を回復しなかった。
4年連続で志願者の減少が続いた慶應義塾大学(21位)も3.3%増。31位の上智大学は前年の志願者増の反動もあり14.3%減。東京理科大学は理工系学部人気もあり9.0%増で13位に入っている。
関西の難関大グループの関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)では、2021年度に理工を理、工、建築、生命科学の4学部に改組し、2022年度も新たな入試方式を導入するなど、改革を進める関西学院大(20位)の志願者が15.2%増と大きく増えている。8位の立命館大は前年の志願者減の反動で5.8%増。16位の同志社大も3.1%増となる一方、9位の関西大は0.2%の微減となった。
日東駒専、産近甲龍は「1強状態」に
難関大に次ぐグループでは、日東駒専(日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学)で志願者が増えたのは5位の東洋大。産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)で志願者が増えたのは前出の近畿大と、各グループで1強状態となっている。
2022年は、難関・有名私立大で志願者が増えた大学が多く、次ページ表の50大学中、28大学が前年を上回っている。そうした中、私立大全体の志願者が3%増と微増程度にとどまっているのは、中堅から下位の難易度帯の大学で、一般選抜の志願者が減少している影響が大きい。
これらの大学は、総合型選抜や学校推薦型選抜といった、年内入試の定員が多い。コロナ禍にあって、早期に合格を決めたい受験生が年内入試を選ぶ傾向が強まったため、一般選抜の志願者が減少したという構図だ。
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