しかし、実を言うとローグライトは少し難しいジャンルでもあります。最初に説明したとおり、やられてすべてのアイテムなどを失ってしまったら、よほどやる気のある人でない限り「もういいや」と投げ出してしまいますよね。しかし、『HADES』はそのあたりにも気を使っています。
本作では恒久的な育成要素が非常に充実しており、プレイするたびにザグレウスが強くなっていきます。死亡しても復活できるようになったり、レアなアイテムが出やすくなったりと、アクションゲームが苦手な人でも、何度もプレイを重ねれば確実にザグレウスは強くなり、クリアしやすくなるような作りになっているのです。
ストーリーが重視されているのもポイント
また、『HADES』はローグライトにしてはストーリーが重視されているのもポイント。ランダムで構成されるダンジョンに何度も挑むゲームというのは物語を描きにくいのですが、本作では拠点でさまざまな人物と交流できる作りになっているのです。
オリュンポスの神々はもちろん、恐ろしい三つ首のケルベロスとも仲よくなれますし、雑用係のデューサ(首だけのメデューサ)とのストーリーも用意されています。ザグレウスのライバルである死の化身「タナトス」は、最初こそ敵意を向けてきますが、そのうち親密な関係になっていくことも……。
キャラクターも種類豊富で、男性陣はとくにイケメン揃い。ギリシャ神話の神々なので癖のあるキャラクターばかりですが、会話していくときっと愛着が湧くはずです。
ローグライトは若いゲームジャンルなだけあって、まだまだ改善の余地が多い場合もあります。『HADES』はそんな状況で1つの完成形となったタイトルで、高く評価されるのもわかる一作になっています。ローグライトを知らない人、知っているけどなんだか難しそうで遊んだことがない人に、とくにおすすめできる作品になっています。
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