単に転職しただけでは何も変わらないという事実 環境だけでなく自分を変えなければ同じこと

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加えて、より大所高所で大切な視点をもう1つ。

いうまでもありませんが、仕事とはご自身の人生のパーツの一部です。
仕事を人生においてどう位置づけるかを考えることも非常に大切です。そもそも「自分はどんな人生を送りたいのか」が一番最初にあるべきで、そのうえで「そのなかで仕事をどう位置づけるのか」があり、よって「ではこういった仕事をしよう」となるのです。

仕事はあくまでも人生の一部でしかない

仕事は人生の一部であるので、自分なりの人生観を持ち、そのなかで仕事の位置づけを探し、そのテーマに合致した仕事を、自分に合った方法で考えることが大切です。

それにより、自分にとって何が大切なのか、優先順位は何かといったことが見えてきますし、何よりも仕事そのものに人生が振り回されることもなくなります。

つねに仕事に悩みを抱えて休日も休まらないといった状態は、仕事に振り回されている状態です。それでは生きる意味があやふやになってしまいますから、そうならないためにも自分なりの人生観や人生のテーマを明確化し、そのうえで仕事をどう位置づけ、どう働くかを考え、そのとおりに行動することが大切なのです。

その結果、「精神的にも身体的にもどこまで頑張るべきか、または頑張らないべきか」など、「何歳まで働く」などといった大きな視点での職業観を持てるようになります。自分自身のことをもっと深く知れるようになれば、おのずと転職を含めたタイミングを考えるうえでの優先順位や優先事項も見えやすくなります。

AAさんにおかれましても、まずはご自身の人生観と職業観を整理し、そのテーマに沿って環境とご自身の双方において今何を優先するべきなのかを考えてみてください。AAさんがよりご自身のための人生を送り、活き活きと仕事に邁進されるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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