早く話し始める子と遅い子「学力差」その後の真実 比較対象にはなるが将来の成否を約束はしない

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

月齢の低い子どもは、言葉と身振りからデータが取れる。次のグラフは、生後8〜18カ月を対象にしている。

ポイントは、14〜16カ月以降の語彙の爆発的な発達だ。最も発達の早い12カ月の子どもでも、語彙量は少ない。8カ月では、言葉や身振りのできる赤ちゃんはほぼいない。

「男の子」は語彙が増えにくい

性別で切っても興味深い。一般に男児のほうが言葉の発達は遅いと考えられているが、実際にデータからも裏付けられている。

グラフを見ると、どの時点でも男児の語彙量が少し下であることがわかる。たとえば24カ月では、平均的な女の子の語彙は、平均的な男の子と比べると約50語多い。30カ月では、一番言葉の進んだ男児は女児と同じだが、他の時点ではまだ大きな差がある。

次ページ「早く話した子」は天才?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事