バリバリ働く「2馬力夫婦」が日頃モメていること ぶつかり話し合いながら乗り越える醍醐味

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このご家庭は、家族でも週に一回ムービーナイトを開催し、観たあとにその感想を語り合うことを大事にしているそう。そんなある日のムービーナイト風景。(写真提供:タカさんとアイシャさん)

マンガに描いたとおり、おふたりはケンカすることもありつつも、基本の関係性は、対等でお互いへの感謝があるパートナー関係です。

ちなみに、タカさんは福岡出身の九州男児。九州男児は亭主関白として振る舞うことを好む、というのはよく聞く話なのですが、タカさんはそのイメージとは違う気がしたので、その理由も聞いてみました。

求めるのは対等な人間関係をつくれる人

タカさんいわく、「僕に男女を分ける考え方がまったくないわけじゃない。でも、両親が共働きでちゃんと話し合える夫婦だったこと、18歳のときに1年間留学して視野が広がったことが大きい。いろんな影響を受けて自分が成長したいとずっと思っている。だから、パートナーにも、自分に影響を与えてくれる人、対等な人間関係をつくれる人を求めるようになったんです」

『ほしいのは「つかれない家族」 ワンオペ家事&育児に絶望した私が見つけた家族のシアワセ』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

この話を聞いて、あらためて、親の夫婦関係が子どもに与える影響の大きさ、そしてさらに違う世界を見ることで受ける影響の大きさも感じました。

とはいえ、このおふたりもまだ家事分担などのバランスは試行錯誤中。毎日が忙しく、ケンカすることもあるからこそ、ムービーナイトなどでお互いの心をゆるめていく時間を大事にしているのかな、と思ったりしました。ふたりが今後、どんなふうにぶつかっている部分を乗り越えていくのか、とても楽しみです。

というわけで今回のヒントは……

家事育児分担などでパートナーともめてつかれた

どの家庭でもそのすりあわせは苦労するもの。
まずは、ずっとケンカしているだけの関係にならないことが大事。
ふたりで映画を見たり、
生活とは関係ない時間を意識的につくってみよう
この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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