物事の習慣化は「続けようと思わぬほうがいい」訳 「意志が弱いから三日坊主になる」考えは捨てる
新学期、新年度などのタイミングで、新しい習慣を導入した人も多いと思いますが、今も続いているでしょうか。何事も、続けることは難しいですよね。近著に『ライフハック大全 プリンシプルズ』がある研究者・ブロガーの堀正岳氏は、習慣として定着させる方法について「継続しようとするより、やめないための工夫が大切」と言います。いったい、どういうことなのでしょうか。堀氏が解説します。
課題を実行可能なところまで小さくして繰り返す
才能に恵まれていないので手が届かないと思い込んでいるもの。時間がないのでできないと決めつけているもの。これらを攻略するためのカギは習慣です。大きすぎる課題を実行可能なところまで小さくしたうえで、しつこく繰り返すことは、不可能を可能にし、長い目でみて大きな変化を生み出します。
私たちはふだん意識できずにいますが、習慣は日常のなかで大きな力をもっています。目を覚まして歯を磨くこと、どんな食事をとるかといったことから、屋外を歩くときのルート、思わず手に取る衣類、といった無意識のものを含めると、私たちの日常の行動のおよそ45%が習慣だという報告もあります。私たちがどのように仕事に向き合っているか、「どうせできない」の思考で何を諦めるのかも、もちろん習慣の一種です。
人生を長期的にみて、いい方向に変化させたいなら、一念発起して単発の大きな行動を起こすよりも、毎日のなかにある停滞を小さな勝利に変えるような、習慣を生み出すほうが近道なのです。
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