ひろゆき「論破しないほうが頭いい」の納得理由 一流がけっして「はい、論破!」と言わないワケ

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要するに、僕にしてみれば「新しい知識を得られたらいいなあ」という好奇心から議論をするのであって、相手を論破したいから議論をしているのではない。当たり前ですけど。

ただ、相手の「こうなんだよ」という説明が腑(ふ)に落ちなくて、「僕のこの質問に対して、その答えはちょっと変じゃないですか?」とさらに掘り下げて聞いてみると、相手が答えに詰まったり、矛盾したことを言い出したりすることもある。

きちんとした考えをもっている相手であれば、僕ごときの素人があれこれ質問したところで、難なく説明できるはずなんですけど、そこで「答えられない」というのは、その人の論理が成立していないということが露呈しているだけ。

結果として、論破しているように見えてしまうことがあるのです。

僕は論破を芸にしている芸人さんではなく、あくまでも好奇心旺盛なオジサンとして質問をしているだけなのですね。

議論に大した意味はない

そもそも僕は、議論するときに結論を出さなくちゃいけないとは思っていません。

論を重ねて「何が正しいか」ということを明らかにしたいのであれば、リサーチをして事実を集め、論文を書いたほうがずっと有益です。

人が集まって意見を述べあうことに、何か意義があるでしょうか。

たとえばですが、「焼きそばにはソースと塩、どっちが合うか」というお題でも議論は成立しますよね。

塩には塩のこういう良さがあるとか、こういう具には絶対ソースだとか、人によっていろいろな意見が出てくると思うのですが、そこに「正しい答えがある」という前提で考えること自体が間違っている気がします。

次ページ「そもそも焼きそばなんか食うなよ」
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